エクシングは6月17日、同社の高級オルゴールブランド「Primotone(プリモトーン)」と、河合楽器製作所の技術を融合したアコースティック楽器「Grand orgel(グランゴール)」を発表した。鍵盤を弾くと、オルゴールの音が奏でられる。河合楽器製作所の直営店「カワイ表参道」で6月18日から展示する。展示期間は約3カ月の予定。商品化は未定。

  • 鍵盤でオルゴールが弾けるアコースティック楽器「Grand orgel(グランゴール)」

「Grand orgel」は、エクシングの高級オルゴール「Primotone」のムーブメントを組み込んだアコースティック楽器。電子制御オルゴールの技術を使用し、鍵盤を押さえると電子信号を受けたムーブメントが実際にオルゴールの櫛歯をはじくことで発音する。

  • 鍵盤にムーブメントがつながっている

  • 高級オルゴールブランド「Primotone(プリモトーン)」のムーブメント

オルゴールのムーブメントは2基を内蔵。1つの鍵盤を弾くと2基の音源が発音するので、1基では得られない豊かな響きを味わえる。オルゴールの音色は、人間の可聴帯域を大きく超える高調波成分が含まれていることから、スピーカーから出る電子楽器では得られない立体的な音色が楽しめる。

【動画】Grand orgelを演奏している様子

鍵盤は、河合楽器製作所の電子ピアノ用鍵盤を使用し、落ち着いたピアノタッチでオルゴールを演奏可能。本体はグランドピアノタイプのデザインで、屋根の開閉で音量や音の広がりを調整できる。通常のオルゴール同様、鍵盤を弾くことなく曲の自動演奏も可能だ。

「Grand orgel」は試作品のため、商品化については未定となっている。