ハンバーガーは大好きだし、ビールも大好きだ。大好きなもの同士だけれど、そういえば一緒に食べる機会はこれまでなかったかもしれない。だってハンバーガーにはコーラだし、ビールには唐揚げが鉄板。組み合わせなくても十分美味しいからだ。
しかし美味しいものと美味しいものを組み合わせたら、当然ながら美味しい。しかもバーガーとビールを色々組み合わせると、ペアリングも楽しめちゃうらしい。
NY発のバーガーショップ「Shake Shack(シェイクシャック)」では、外苑いちょう並木店、東京国際フォーラム店、六本木店の3店舗で、同じくNYのクラフトブルワリー「Brooklyn Brewery(ブルックリンブルワリー)」が手掛けるビールの販売を開始した。
これから暑くなるとますますビールが美味しくなる季節。今回、NY発バーガー&ビールのオススメペアリングを教えてもらったので紹介しよう。
クラフトビールとバーガーでNY気分!
「シェイクシャック」は、NYのマディソンスクエアパークのホットドッグカートが発祥のグルメバーガーレストランだ。高級レストラングループをルーツに持ち、ホスピタリティの高さと食材にこだわったバーガーが楽しめる。
そして「ブルックリンブルワリー」は、同じくNYで創業したクラフトブルワリー。「シェイクシャック」では今年の4月から、同ブルワリーの定番ビール「Brooklyn Lager(ブルックリンラガー)」の取り扱いを開始した。外苑いちょう並木店、東京国際フォーラム店、六本木店の3店舗限定での販売だが、よりNY感たっぷりなグルメを手軽に楽しむことができる。
「ShackMeister Ale(シャックマイスターエール)」(18oz. 979円/Pitcher 3,190円)は、ブルックリンブルワリーがシェイクシャックのために開発したオリジナルエール。シェイクシャックの創業者と、ブルックリンブルワリーのマスターブリュワーがディスカッションしながら作ったビールだそう。麦芽の甘みと爽やかな香り、そしてすっきりした後味が特徴だ。
今回店舗限定で販売される「Brooklyn Lager(ブルックリンラガー)」(18oz. 979円/Pitcher 3,190円)は、NYで親しまれているブルックリンブルワリーの定番クラフトビール。「シャックマイスターエール」よりも少し濃く見える液色で、ホップも麦芽もたっぷりと使っている。ボディ感が強く、ハーバルな香りが楽しめる。
この2つのビール、飲み比べてみると味も香りも全然違うし、相性の良さそうな味も異なってきそうだ。オススメの組み合わせを5つ教えてもらったので紹介していこう。
定番は鉄板! シャックバーガーと
まず最初に試したのは「シャックマイスターエール」と、シェイクシャックの定番バーガー「ShackBurger(シャックバーガー)」(Single 869円、Double 1,221円)。定番と定番、安定の組み合わせだ。
チーズバーガーをベースにレタス、トマト、シャックソースをトッピングした「シャックバーガー」は、肉も野菜もどちらも楽しめる欲張りなバーガーだ。
シェイクシャックのために開発されたビールと定番バーガー、合わないわけがない……と思いつつペアリングしてみると、チーズの濃厚な香りとシャックマイスターエールのサッパリ感は相性抜群。みっちり肉が詰まったパティも、すっきりした後味でまたひと口、またひと口と食べているうちに、気づけば完食。ビールとバーガー、合う!
ちなみにバーガーとビールのペアリングを楽しむ際は、ビールをひと口飲んで、口の中をビールでコーティングしてから食べるのがおすすめだそう。もぐもぐと噛んだ後、飲み込む前にもうひと口飲むことで、食べ物とビールの相性がよりわかるとのこと。ゴクゴク飲むビールも良いけれど、香り高いクラフトビールは食事と一緒にのんびり楽しみたい。
ガッツリ&さっぱりシュルームバーガ―と
シェイクシャックといえば、大きなマッシュルームのフライが入った「'Shroom Burger(シュルームバーガ―)」(1,100円)も外せないメニュー。シュルームバーガ―にはシャックマイスターエールが合うそう。
肉厚のポートベローマッシュルームがゴロゴロ入ったフライの中には、3種類のチーズがとろり。シャックバーガーの時にすでに気づいてしまったが、濃いチーズとサッパリと軽やかなシャックマイスターエールのコンビ、最強では……? ともすれば揚げ物とチーズで重くなりそうだが、ビールがフライの脂をザーッと流してくれる。
さらにシュルームバーガ―の名前の通り、肉厚でジューシーなマッシュルームもたまらない。サクサクの衣、ギュッギュッと噛みしめたくなるマッシュルーム、とろっと溢れるチーズ、シュワっとした炭酸と様々な舌触りも楽しい。
燻製の香り高いスモークシャックと
しっかりしたボディの「ブルックリンラガー」には、肉料理や濃厚な味わいの料理を合わせるのがオススメ! と教えてもらった。
「SmokeShack(スモークシャック)」(Single 1,045円、Double 1,397円)は、チーズバーガーをベースに、アップルウッドでスモークしたベーコン、チェリペッパー、シャックソースをトッピングした一品。食べる前からふんわり香るスモーキーさがたまらない。
ブルックリンラガーでは、焙燥する度合いを強めて麦芽の糖分を焦がした「カラメル麦芽」を使用しているそう。そのためしっかり火を入れた肉料理とは相性が良い。ということで、パティはもちろんのことスモークしたベーコンともマッチする。
ハンバーガーとビールのペアリングをしていると、同じバーガーでも食べる場所によって口に入る素材が違うので、ひと口ごとに色々なペアリングが楽しめるのが面白い。ブルックリンラガーを飲みながらベーコンの場所をかじると「大当たり!」と思っちゃうし、ソースがたっぷりかかった部分やもちもち食感のバンズが多めの部分、それぞれ味が違うので、ひとつのペアリングで何度でも楽しめる。
スパイシー! ダークミートホットチキンと
今年2月から登場した「ダークミートホットチキン」(957円)も、ブルックリンラガーとの相性は良さそう。
数種類のスパイスをブレンドしたシーズニングをまぶしたダークミートチキン(鶏もも肉のフライ)は、ガツンとスパイシーな味わい。このバーガーに力強い香りのブルックリンラガーを合わせると、一気に豊かで奥深い味に変わる。
さらに酸味が効いた厚切りピクルスや、辛みドレッシングと合わせたスパイシースローなど、食べるごとに色々な刺激がビリビリと来るとがったバーガーだが、ハーバルな香りのブルックリンラガーと重なることで、バーガー単品で食べた時とはまた違った香りや味わいが楽しめる。ビールとのペアリングで、新境地に連れて来られた気分だ。
フライ×ソース×クラフトビールも!
ペアリングが楽しいのはバーガーだけではない。サイドメニューの「Fries(フライ)」(small 341円/Regular 495円)とも色々試してみたいところ。
シェイクシャックのポテトは、波上のクリンクルカットでサクサクカリカリとした食感が楽しめる。面積が広くなるカット方法なので、カリッとクリスピーな食感の面積が広くてうれしい。
チーズと相性の良いシャックマイスターエールにはホワイトチーズのソースを、ブルックリンラガーにはホワイトマスタードが合いそうだ。
今回紹介してもらったオススメペアリングは、あくまでシェイクシャックがオススメするひとつ。他にも期間限定の「アボカドベーコンバーガー」をはじめバーガーのラインナップは沢山あるし、同じバーガーでもビールの種類を変えてみて、自分好みの組み合わせを探してみるのも面白い。
また、シェイクシャックでペアリングを楽しんでみたい! という方に向けて、7月11日には一般ゲスト向けのペアリングイベントも開催するそう。詳細は公式サイトやSNSをチェックしてほしい。