プロレスラーの武藤敬司が17日、都内で実施された「武藤敬司引退ロード発表記者会見 & 7.16 日本武道館 GHC 選手権試合調印式」に出席。引退を発表した今の心境を語った。
武藤は今後、7月16日の日本武道館大会(チケット発売中)での「PRO-WRESTLING LOVE FOREVER.1 (プロレス ラブ フォーエバー.1) ~THE FINAL COUNTDOWN~」を皮切りに、「KEIJI MUTO GRAND FINAL PRO-WRESTLING “LAST” LOVE(ケイジ ムトウ グランドファイナル プロレス “ラスト”ラブ) ~HOLD OUT~」(日程未定)までを「武藤敬司ファイナルカウントダウンシリーズ」と題して開催し、武藤の花道を飾る。
6月12日のリング上で、来春に引退することを発表した武藤。壇上でマイクを握ると「おれの最後の大舞台。そして、それに向かうまでの花道。最高なものにしてくれると思っています。おれは、そのレールを、力余すことなく、最後まで突っ走っていきたいと思います」と言い、「本来おれは現場が大好き。多くのファンの人と時間を共有できたらいいなと思っています」と話した。
引退発表後は「多くの友人から連絡をいただきました。何年も連絡がとれていなかったような人からも、多く連絡いただいた。反響の大きさは未だに実感している最中です」と感慨深げに。寂しさは「もう、発表してからはそんなに寂しさはない。自分が決断するときのほうが思い悩んだ。今、一日のルーティンが変わっていない中で、そんなに寂しさはないですね」と述べた。
今後の試合日程が発表されると「本当は、力ある限り色んなところを回ってご挨拶したい。昔は、年間250試合して日本中色んなところに行った。色んなところに行きたいけど、なかなかそうはいかない」と言いつつも「もうニ、三はきっと増えると思います。力の限り突っ走ります」と再び意気込みを語った。
7月16日の試合の対戦相手である清宮海斗が会見に登場すると、武藤は「引退を発表してから、すこぶる心・体が軽くなった。原因だった痛みとかも、気のせいか調子が良くなった気がする。コンディション的には去年GHCのベルトを獲った潮崎(豪)戦のときのコンディションよりもいいくらい。これでおれが勝って終わったら、彼はまだプロレス人生が長いわけで、ずっと武藤敬司の亡霊にとりつかれてしまうんじゃないかと心配していますよ」と余裕を見せる一幕も。
一方清宮は「ずっと武藤さんを追いかけてきました。過去三度シングルをやらせていただいて、勝てはしなかったですが、引き分けまで進んでこられた。その中で、試合に対するこだわり、相手選手へのリスペクト、プロレスに対する武藤さんの愛を感じてきました。おれは、武藤さんのプロレスに対する愛情をずっと残していきたいと思います」と述べ、「7月の日本武道館で、引き分けの先に進みます」と勝利宣言した。
今回の会見には、GHCヘビー級選手権試合に出場する第39代GHCヘビー級王者の小島聡、挑戦者の拳王らも出席した。