エイチ・アイ・エスは6月16日、「2022年夏休み旅行予約動向調査」の結果を発表した。調査は6月13日、夏休み期間(2022年7月21日~8月31日)におけるパッケージツアー、ダイナミックパッケージ、航空券(海外旅行のみ)の予約状況をもとにまとめたもの。

海外旅行はホノルル・バンコク・ソウルが人気

  • HIS夏休み海外旅行 予約者数ランキング

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2022年夏休み期間中の海外旅行については、水際対策緩和後の初の夏休みということもあり、レジャー目的での渡航者が多く占め、前年同日比で2,191.1%(約22倍)。しかしながら、引き続き減便などの影響もあり、予約者数はコロナ禍前の2019年の1割程度にとどまっている。

平均単価は21万3,600円(前年比132.5%)。数年間控えていた海外旅行がようやく可能になった心理的欲求から、高サービスやクオリティを希望する人が多いほか、原油価格高騰による燃油サーチャージ値上がりや便数減少で飛行機の座席が取りづらい環境も一部影響しているよう。また、レジャーのみならず、出張など法人渡航が急回復している。

こうした状況の中、最も予約者数が多かった海外旅行先は「ハワイ」となり、HISでの夏の海外旅行の予約者数の実に20%を占めた。同社では、5月1日出発分よりハワイツアーを再開しており、レジャーのみならず、ハネムーンの利用者も増加。加えて6月12日以降、入国に際するPCR検査による陰性証明の提出が不要になり、さらに渡航しやすい旅先となった。

続く2位は「バンコク」で、こちらも、ワクチン接種証明書が提出できれば渡航前のPCR検査が不要に。3位には「ソウル」がランクイン。現在、日本からの入国には観光ビザの取得が必要となっており、余裕をもった夏以降の旅行が検討されている。

以下、4位「ロンドン」、5位「マニラ」、6位「パリ」、7位「シンガポール」、8位「グアム」、9位「バンクーバー」、10位「ロサンゼルス」と続いた。

なお、出国のピークは8月11日。以降は均等に出発日が分散している。

国内旅行は沖縄県・北海道・長崎県が人気

  • HIS夏休み国内旅行 予約者数ランキング

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国内旅行は前年同日比で486.4%と、日本全国での旅行市場の回復が急速に進んでいる。平均単価は7万9,500円(前年比92.1%)。緊急事態宣言下において減便されていた前年より、便数の戻りによる飛行機の座席が取りやすくなったことや、LCCの運航が再開したことなどが影響しているよう。

予約者数が最も多かった国内旅行先は「沖縄県」で、本島が75%を占め、15%が宮古島、8%が石垣島という状況に。沖縄市では、8月21日〜22日にかけて3年ぶりに「沖縄全島エイサーまつり」が開催されるという。

以下、2位「北海道」、3位「長崎県」、4位「大阪府」、5位「福岡県」と続き、人気出発日は夏休み初日となっている。