肌を美しくみせるファンデーション。ファンデーションを塗るのと塗らないのでは、肌の均一感にかなり差が出ますよね。
一方で、肌を綺麗にみせるためにファンデーションを買ったものの、「口コミやランキングを参考にファンデーションを買ったのに、なぜかうろこのようにヨレてしまう!」という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
良いファンデーションを使ってもムラになるのは、もしかするとメイク前の肌状態や塗り方に原因があるかもしれません。
今回はファンデーションがうろこ状にヨレるの原因と、解消するためのスキンケアやメイク方法をご紹介していきます。 ファンデーションをあれこれ買って試す前に、まずは朝のルーティンを見直してみましょう!
それではファンデーションがうろこ状にヨレる原因について解説していきます。
ファンデーションがうろこみたいにムラになる原因は?
ファンデーションのうろこ状のヨレにはいくつか原因があります。 複数のパターンが重なっている場合もあるので、自分に当てはまるものがあるかチェックしてみてくださいね。
乾燥によるキメの乱れ
肌の乾燥がファンデーションによって目立ってしまうのが、ファンデーションがうろこのようにムラになる原因の一つです。
慢性的に肌が乾燥していると、皮向けしたり肌が硬くなったりしてしまいます。ファンデーションには粉体が含まれるので、キメの乱れを目立たせてしまうのです。
例えるなら乾いてヒビ割れた餅にきなこをつけるようなイメージ。 きなこが入りこんでヒビは目立ちますが、乾燥した表面はサラッとしているのできなこが密着しませんよね。
スキンケアを見直して白玉のようなつるつるな肌を目指せば、綺麗にファンデーションがつくようになります。
スキンケアの使い方や肌との相性
スキンケアをなじますのが足りなかったり、アイテムが肌に合っていなかったりすることが原因です。
メイク前のスキンケアがしっかり肌になじんでいないと、肌の表面に過剰な油分が残ります。その油分がファンデーションと混ざることで、せっかくのメイクがうろこ状に。まずはスキンケアを見直しましょう。
そもそも肌の状態に対して、過剰に油分が含まれているスキンケアを使っていることが原因になっていることもあります。 きちんとなじませているのにテカテカ油っぽさが残っている方は、スキンケア選びから見直してみましょう。
ファンデーションの塗り方やスキンケアとの相性
ファンデーションの塗る量が多すぎたり、こすって塗っていたりすることが原因になっています。
ファンデーションをムラなく厚く塗るのは、実はとても難しい作業なのです。 闇雲に厚塗りしてしまうと上手に塗り重ねることができず、ムラになってしまう可能性が高くなります。
そしてこすって塗ってしまう方は要注意。 スキンケアの油分とファンデーションが混ざりながら引きずられ、塗ったそばからうろこのようなムラが出現します。
またスキンケア商品には、分子の大きさによって肌に残りやすい成分を配合しているものがあります。こういった製品は摩擦によって塊ができることがあるので、夜に使用するかメイク時に工夫が必要です。
マスクによる摩擦
マスクの摩擦により、ファンデーションが削れることが原因で、うろこのようなムラが出現することも。
マスクをつけることが多くなった今、マスクなしのときと同じメイク方法では、崩れない肌をキープするには少し頼りなさがあります。なるべく摩擦を抑える工夫や、こすれに強いファンデーションを選ぶのも対策の一つです。
崩れにくいメイク方法を試すことで緩和する場合もあります。
ファンデーションのうろこ状のヨレを防ぐスキンケア方法
乾燥によるうろこ状のヨレや、なじませ不足でスキンケアとファンデーションが混ざり合ってしまう場合はスキンケアを見直しましょう。
水分を重視した乾燥対策
メイク前の保湿は、水分でみずみずしい肌を作りましょう。
保湿と聞くと油分でフタをするお手入れを連想される方も多いでしょう。しかし油分が多すぎる肌状態は、メイクをする前には適していません。皮脂、スキンケア、ファンデーションはそれぞれ油の性質を持っています。油分同士はなじみが良いので、過剰な油はメイクを崩してしまう原因に。
そこで意識したいのが、水分で肌にうるおいを与えるスキンケア。乾燥しないかつ、油分も多すぎない理想的なバランスを、水分によって作り上げましょう。
うるおいを保つ成分としておすすめなのが、セラミド、アミノ酸、ヒアルロン酸などの保湿成分。油っぽさを感じないみずみずしい肌に整えます。
また、乾燥状態が続いている肌はスキンケアのなじみが悪くなっていることがあります。乾いたスポンジに水を垂らしても弾いてしまうようなイメージですね。そんなときはスキンケアの最初にブースターを使用してみましょう。そのあとにつける化粧水のなじみを良くしてくれます。
ブースターは化粧水・美容液・乳液など、さまざまなタイプのものが販売されています。 テカりやすい肌質の方は化粧水タイプ、カサつきの気になる乾燥肌の方は乳液タイプなど、皮脂量を目安に質感を選ぶと良いでしょう。
朝夜だけでなく日中スキンケアで乾燥を防ぐ
日中は手軽に取り入れられるスキンケアをしましょう。
朝にスキンケアをたっぷり使って油分こってりなお手入れをすると、うるおいが守られている安心感がありますよね。しかし過剰な油分はヨレのもと。 だからといって保湿せずに乾燥させてしまうと肌を守る作用で皮脂が余計に出ますし、カサついてもうろこのようにヨレてしまいます。
朝夜のスキンケアだけに頼ってしまうと、乾燥とメイク持ちのバランスを取るのが難しくなります。少し考え方を変えて、日中にもスキンケアを取り入れてみるのはいかがでしょうか?
メイク直しやお昼休憩のタイミングで、手早くうるおいをチャージしましょう。 ミストタイプの化粧水を使えば手軽に使いやすいですし、メイクも直すのであれば乳液やスティック状の美容液もおすすめです。
肌の水分は少量ずつ蒸発していきます。 乾燥状態に陥っている肌であれば、その蒸発はスピードアップ。 忙しい人は、朝のお手入れから夜のメイクオフするまでの時間が長いので、通常のスキンケアだけでは足りなくなってしまうのです。
乾燥状態を作らないことは美肌への第一歩になりますし、なによりうるおった肌はメイクが綺麗にのってくれるので、日中のスキンケアをぜひ試してみてくださいね。
丁寧になじませて肌表面に残さない
朝の時間はバタバタしているので、次々と化粧水・美容液・乳液といったスキンケアアイテムを肌にのせていませんか?
きちんとなじませずに次のアイテムをのせてしまうと、肌表面で混ざり合って肌表面に残ってしまいます。スキンケア本来の効果も期待できなくなってしまいますし、混ざったスキンケアがメイクの密着を妨げることも。
スキンケアは一つずつ、手のひらの体温でしっかりなじませましょう。 「忙しい朝はそんな時間も惜しい!」と思う方もいるかもしれませんが、焦って済ませたお手入れでは、ファンデーションの仕上がりも美しさ半減。
急いでたくさんのアイテムを塗り込むより、最低限のスキンケアを丁寧になじませた方がメイクの持続が良くなりますよ。アイテムの見直しも検討しましょう。
スキンケアをやさしく伸ばしたら手で包み込むようにハンドプレス。 小鼻、こめかみ、口周りは油分が残ってメイクがヨレやすい部分です。 圧をかけにくい薬指を使ってやさしくなじませましょう。
メイク前にテカテカと油分が余っているときは、軽くティッシュやスポンジで押さえます。
お手入れ中は摩擦にも注意が必要です。 こすってしまうと肌が赤くなり、このあとのファンデーションでのカバーが難しくなります。
ファンデーションのうろこ状のヨレを防ぐ塗り方とメイクの直し方
乾燥していないのにファンデーションがうろこみたいにヨレる、時間が経つとうろこ状になるという方に向けて、朝の仕上がりを持続させるメイク方法を解説していきます。 メイク直しのコツもご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
ファンデーションは適量塗る
ファンデーションを塗る上で一番気をつける点は使用量です。 厚塗りしたファンデーションは圧倒的にヨレやすくなります。 しかし気になる肌トラブルをカバーするため、ついファンデーションはたっぷり塗りたくなってしまうもの。 ここでは厚塗りにならないポイントを3点ご紹介します。
- ファンデーションを取りすぎない
- コントロールカラーで色味を補正
- 鏡から離れてメイクする
まずはファンデーションを手に取るときは、少ない量を取るようにしましょう。 単純なようですが、たっぷり取ると取った分だけ塗りたくなってしまうものです。 リキッドであれば半プッシュ、パウダーやクッションはスポンジにいつもより少なくファンデーションを取るだけでも厚塗り防止になります。
赤みやくすみはファンデーションでカバーすると、厚塗りになる可能性が高いです。 下地の段階で色を補正しておくと、ファンデーションは少量で済みます。 トラブルに合わせた色味を使ってナチュラルにカバーし、肌色を均一に近づけるのがコントロールカラーの役割です。 たくさんのカラーが出ているので、自分のトラブルに合わせたものを選びましょう。
■肌悩み別のおすすめコントロールカラー
血色感を出す | ピンク、紫 |
透明感を出す | 青、紫 |
赤みをカバー | 緑、黄色 |
くすみをカバー | 紫、オレンジ |
シミ・そばかすをカバー | 黄色、オレンジ |
また、アイライナーやマスカラなどのポイントメイクと違い、ベースメイクは鏡から離れた状態で塗りましょう。
近くで鏡を見るとあれこれ隠したいものが気になり、完璧に隠せるまで厚塗りしてしまいます。しかし自分で鏡を見る距離で、人に肌を見られることは日常でほとんどありませんよね。
人から見られたときに自然にカバーされている、少し物足りないくらいのカバーでとどめておくのがナチュラルでヨレにくいベースメイクのコツです。
スタンプ塗りで密着させる
ファンデーションはスタンプのように、タップしながら塗り広げます。
均一な仕上がりを意識すると、滑らせるようにファンデーションを広げたくなりますよね。 滑らせて塗るのも間違いではないのですが、圧やスキンケアの状態によってはうろこ状のヨレの原因になることがあります。
そのムラを解決するのがスタンプ塗り。肌に密着させやすく必要な部分にピンポイントでのせることができるので、素肌のような立体感のある仕上がりになります。
指やスポンジにファンデーションを薄く広めに取り、トントン押さえながら塗り広げていきます。
このとき涙袋から下、小鼻の横までの範囲に逆三角を思い浮かべてください。 このゾーンが綺麗に仕上がっていると、それだけで肌全体の印象が綺麗に見えるといわれるゾーンです。ここを丁寧にカバーするつもりで、逆三角ゾーンからスタンプ塗りをしていきましょう。
額は眉間の上から円を描くように生え際へ。
顎先に赤みがある場合は、最小限の範囲で仕上げると、華奢な顎先に仕上がります。
このようにポイントを押さえて塗っていくと、ファンデーションの使用量が少量で済みます。きっちり顔全体に均一に塗る必要はなく、少し離れて見たときにカバーしたい部分にだけ塗りましょう。
そうすることで自然と陰影が生まれ、顔も引き締まって見えますよ。
パウダーでさらりと仕上げる
フェイスパウダーを上手に活用しましょう。
最近ではパウダー不要なファンデーションも増えていますが、しっとり感が残っているとマスクとの摩擦も大きくなります。フェイスパウダーを塗れば日中分泌された皮脂を吸着してくれるので、メイクの持ちが格段に高まります。ファンデーションの油分を固定する効果も期待できますよ。
フェイスパウダーも、顔全体にたっぷりつけると乾燥しやすく、陰影のない仕上がりになってしまうのはファンデーションと同じです。 テカりやすいTゾーン、マスクでこすれる頬の高い位置や、アイメイクが崩れやすい目の際などにポイントでつけましょう。
パウダーファンデーションが一箇所に固まってついたり厚塗りになったりしてしまう方は、下地とファンデーションの間にパウダーをつけるのもおすすめです。 肌がサラッとしてナチュラルに仕上げやすくなります。
メイク直しは保湿から
メイク直しはいきなりファンデーションを重ねるのではなく、まずは保湿アイテムで肌を整えましょう。
メイクして数時間たった肌をよく観察してみましょう。 額や鼻は皮脂でテカり、頬や口周りは乾燥していませんか? その状態のままファンデーションやフェイスパウダーをのせると、広範囲でうろこのようなムラが出現してしまいます。
保湿アイテムでうるおいを補い、浮いたファンデーションをオフしながらお直しするのがおすすめです。
アイテム別にどのような肌の状態に適しているのか、下記で確認してみましょう。
ミスト | メイク崩れが少ない・広範囲を保湿・軽い乾燥状態 |
スティック状美容液 | メイクが薄い・部分的な保湿・強い乾燥状態 |
乳液 | うろこ状のヨレ・広範囲から部分的な保湿・強い乾燥状態 |
メイク直しには保湿アイテムとスポンジを使います。 さっぱりとしたミストの場合は顔から離してふんわりとミストを浴びて、乾いたらスポンジでファンデーションやパウダーを重ねましょう。
スティック状美容液や乳液を使う場合は、保湿アイテムをファンデーションの上からダイレクト塗ってメイクを溶かします。そしてスポンジで叩き込みましょう。
そうすることでヨレたファンデーションは、美容液や乳液と一緒にスポンジが吸着してくれます。うるおった肌にUVケアアイテムを塗って、パウダーファンデーションで直してください。皮脂が混ざったメイクがリセットされ、とても綺麗にメイク直しが完了しますよ。
ファンデーションのうろこ状のヨレを防ぐコツを押さえて均一な肌へ
ファンデーションのうろこ状のヨレ、自分に合った対策は見つかりましたか? ここで再度ポイントを振り返ってみましょう。
- 油分に頼りすぎず、水分で乾燥対策
- ファンデーションは適量をピンポイントで塗る
- パウダーを使ってヨレ防止
- メイク直しは保湿しながらメイクオフ
肌は生きているので、朝塗ったファンデーションをそのまま持続させるのは難しいです。 汗や皮脂が分泌されるだけでなく、表情による動きもあり、外部の環境の変化にも耐えています。 それを踏まえた上でコツを押さえたメイクやお手入れをしてあげれば、綺麗なベースメイクを維持できるのです。
手元にあるスキンケアアイテムやファンデーションも、工夫次第で見違えるような仕上がりになるので、ぜひ明日からのメイクの参考にしてみてください。