ブレイバンステクノロジーズは6月15日、「ベテラン女性ITエンジニアのキャリア」に関する調査結果を発表した。調査は5月24~25日、ITエンジニア経験が10年以上で、現在もITエンジニアとして働く30歳以上の女性91人を対象に行われた。
調査結果は以下の通り。まず「ITエンジニアとなった理由」を聞くと、「ITが好きだから」(35.2%)、「市場価値が高いから」(17.6%)、「向いているから」(13.2%)、「キャリアアップがしやすそうだから」(12.1%)、「子育てとの両立がしやすそうだから」(9.9%)、「育休後の職場復帰がしやすそうだから」(4.4%)、「その他」(28.6%)だった。
また、「ITエンジニアとして働く上で、苦労していること」を尋ねると、「いつも新しい技術の勉強が必要」「新規技術の習得のための学習の時間が取れない」「スケジュール管理が厳しい」などの声があった。
そして、「あなたは、ITエンジニアとなった当初、キャリアアップをしていきたいと考えていましたか」と聞いたところ、「非常に考えていた」(17.5%)、「やや考えていた」(27.5%)、「あまり考えていなかった」(38.5%)、「まったく考えていなかった」(13.2%)、「どちらともいえない」(3.3%)となっている。
さらに、「非常に考えていた」「やや考えていた」と答えた回答者に「どのような形でのキャリアアップを考えていましたか」と聞くと、「開発エンジニア」(58.5%)、「プロジェクトマネージャー(PM)」(39.0%)、「ITスペシャリスト」(31.7%)、「ITコンサルタント」(14.6%)、「プロジェクトマネジメントオフィス(PMO)」(14.6%)、「インフラエンジニア」(14.6%)、「フルスタックエンジニア」(14.6%)、「AIエンジニア」(7.3%)、「セキュリティエンジニア」(7.3%)、「データサイエンティスト」(4.9%)という結果だった。
続けて、キャリアアップとして考えていた職種で「現在働いていない人」に「働けていない要因や理由、またはキャリアを振り返って改善したほうが良かったと思う点」を聞いてみると、「スキルを活かせる案件にアサインされず経験を積めなかったから」「管理職自体が女性のキャリア指導の経験が少ないのが要因の一つ」「下請けの会社にいるから」「PM補佐やPLを任される年代になってしまったが、もう少し、若いうちに開発をしっかりやれば良かった」などのコメントが寄せられている。