京セラは6月15日、法人向けのAndroidスマートフォン「DIGNO WX」「DIGNO SX2」を発表した。キッティング(端末設定)や保守・修理まで含めた「京セラモバイルサポート」とあわせて提供される。
Wi-Fi専用モデル「DIGNO WX」
DIGNO WXは、Wi-Fiネットワークが整備された施設内のみで運用するユーザーに向けた端末。一般的なスマートフォンのような形状をしているが、SIMカードスロットはなく、4G/5G経由の通信/通話機能は持たない。
広いオフィスや物流倉庫など、複数のWi-Fiアクセスポイントで各エリアをカバーしている環境も想定し、「Wi-Fiハンドオーバー」機能を搭載。移動時には最寄りのアクセスポイントへとスムーズに接続を切り替え、安定した接続を維持する。
その他の特徴としては、軍手や濡れた手でも操作できるタッチパネル、耐衝撃性の高い強化ガラス「Dragontrail STAR」などを採用し、現場での扱いやすさを重視した。側面には、使用頻度の高い機能を3つまで割り当てられるカスタマイズボタンを搭載する。主な仕様は下記のとおり。
- OS:Android 11
- SoC:MediaTek MT6768(オクタコア 2.0GHz+1.7GHz)
- メモリ(RAM):4GB
- 内部ストレージ:64GB
- 外部ストレージ:microSDXC対応(最大1TB)
- ディスプレイ:6.26インチ フルHD+
- バッテリー:4,100mAh
- 通信:IEEE 802.11a/b/g/n/ac、IEEE 802.11k/r(Wi-Fi高速ローミング)、Bluetooth 5.1
- アウトカメラ:約1,600万画素+約800万画素(超広角)
- インカメラ:約800万画素
- 生体認証:顔認証
- 防水/防塵:IPX5、IPX8/IP6X
- サイズ:約H162×W76×D8.7mm
- 重量:約169g
SIMフリーモデル「DIGNO SX2」
DIGNO SX2は、SIMロックフリーの法人向けスマートフォン。2層の強化ガラスやフレーム形状の工夫によって画面が割れにくい設計とし、耐衝撃/耐振動/高温/低温動作など20項目でMIL-STD-810H(米国防総省基準)に準拠した耐久試験をクリアした。
長期利用が想定されるビジネス用途の端末として、キズが目立ちにくいシボ加工の無塗装ボディを採用したほか、バッテリーの劣化を抑える充電モードも完備。仕事の連絡を見逃さないよう、不在着信のスヌーズ機能を備える。
また、DIGNO SX2とDIGNO WXの両機種は、Googleの「Android Enterprise Recommended」推奨端末に選ばれた。同プログラムでは、セキュリティアップデートの定期的な配信や管理機能の提供など、企業での利用に適した端末であるかを審査している。
DIGNO SX2の主な仕様は下記のとおり。
- OS:Android 11
- SoC:Qualcomm Snapdragon 480(オクタコア 2.0GHz+1.8GHz)
- メモリ(RAM):4GB
- 内部ストレージ:64GB
- 外部ストレージ:microSDXC対応(最大1TB)
- ディスプレイ:6.1インチ フルHD+
- バッテリー:4,500mAh
- 通信:5G/4G/3G、IEEE 802.11a/b/g/n/ac、IEEE 802.11k/r(Wi-Fi高速ローミング)、Bluetooth 5.1
- 対応バンド:5G:n3/n28/n77/n78、4G:Band 1/3/8/18/19/28/41/42、3G:Band 1/8
- アウトカメラ:約800万画素
- インカメラ:約800万画素
- 生体認証:顔認証
- 防水/防塵:IPX5、IPX8/IP6X
- サイズ:約H156×W72×D8.9mm
- 重量:約168g