技術評論社は6月16日、書籍『子どもたちの未来を創ったプログラミング教育 ~日本最初のプログラミング教育を受けた小学生たちは一世代後にどう育ったか、プログラミングが育てた思考・創造力~』を発売する。著者はサイエンスライターの戸塚滝登氏。価格は1,980円。

プログラミング教育を受けた子どもたちを追跡調査

  • 『子どもたちの未来を創ったプログラミング教育 ~日本最初のプログラミング教育を受けた小学生たちは一世代後にどう育ったか、プログラミングが育てた思考・創造力~』表紙

新学習指導要領によって小中高校でプログラミング教育が義務化されたが、教育現場では現状、試行錯誤が続いているという。本書は、日本のプログラミング教育のパイオニアの一人として知られる著者の教育を受けた子どもたちが、どのようにプログラミングの授業を受け、その後どのように育ったのか、また、どのような職業についたのかを追跡調査した内容をまとめたもの。

プログラミングによって養われる能力を子どもたちに身につけさせたいと望んでいる現場教師、自分の子どもにどのような教育を受けさせ、どうプログラミングと出会わせたらよいか悩んでいる保護者、プログラミング教育の全体像を理解したいと望んでいる教育関係者や研究者にとって一助となる内容になっているという。

内容は、「第1章 3 年後の宿題 ―教え子追跡調査プロジェクトのはじまり」「第2章 最後のミッション」「第3章 9つのプログラミングの物語 ―アルゴリズム算数・プログ」「第4章 プログラミングに優れた子どもたちの謎」「第5章 『小さな研究室』の発見― 一斉授業との決別―」など。

著者の戸塚滝登氏は1952年、富山県生まれ。富山大学理学部物理学科卒。1979年から2003年まで、富山県内の公立小学校で教諭を務める。70年代末よりプログラミング教育を実践し、日本のプログラミング教育のパイオニアの一人として知られる。NHKこどもメディア研究会委員や東京学芸大学非常勤講師を経て、現在はサイエンスライターとして活動している。