イー・ラーニング研究所は6月13日、「2022年:テストのオンライン化・CBTならびに親のITリテラシーに関する調査」の結果を発表した。調査は5月4日〜28日、20代〜50代の子どものいる男女428人を対象に実施したもの。
まず、学校でのテストのオンライン化について賛成かどうか聞いたところ、89%が「賛成」と回答した。理由としては「どこでもテストを受けられるから」が最多で、「テストのフィードバックがすぐ受けられるから」や「テストの成績が可視化されるから」の回答も多く見られた。
一方で、「反対」(11%)の理由については「カンニングなどの不正行為の可能性があるから」や「インターネット環境の差が出るから」といった回答が多かった。
CBTという言葉を知っているかどうかについては、「言葉の意味を理解している」という人は10%にとどまっている。一方で、子どもに英語や漢字などの検定をCBT形式で受けさせたいかという質問では、86%が「受けさせたい」と回答していた。
CBT形式のテストの導入はいつからが適していると思うか聞いてみると、「小学生未満」や「小学1〜2年生」という回答が多く、合わせて半数を占める結果となっている。
教育のICT化が進むことへの不安感についての質問では、「あまり不安ではない」「不安はない」の回答が合わせて約7割となった。
自分自身のITリテラシーは高いかどうか尋ねると、「低い」「やや低い」の回答が合わせて65%であった。また、保護者を対象にしたITリテラシーを高める取り組みについては94%が「必要」「やや必要」と答えた。
どういったITリテラシーを高める取り組みに参加したいと思うか聞いてみると、約3割が「PCなどデバイススキルの向上」と回答したほかどの項目にも一定以上のニーズがある事が分かった。