「あなたが落としたのは金の斧ですか? それとも銀の斧ですか?」。イソップ寓話「金の斧」では、泉に斧を落とした正直なきこりは泉の精にこう聞かれ、正直に「普通の斧」と答えますが、漫画家の林あらたさん(@hayashialata)がTwitterに投稿した漫画では、まさかの結末に……。

泉の精は気付かせたい(@hayashialataより引用)

  • (@hayashialataより引用)

「普通の斧を泉に落とした」と伝える木こり、本来の「金の斧」の話では、正直さに感心した泉の精が「金の斧・銀の斧・普通の斧(鉄の斧)」の3丁を渡します。しかしさらに「普通とは?」と問いかける水の精……考えた木こりは祖父、父と受け継いできた斧を「特別な斧だ……!」と気づきます。これは水の精と同じ表情で「正解……」と言いたくなる……!

このツイートに「ただのええ話やんけ……」「何故か知らないけど感動した」「深いな〜」「どっちもいい顔してるの笑う」と称賛の声が続々。6.5万件のいいね、1.2万件のリツイートと、大きな反響が寄せられています。

「これだけ色々詰まった斧なら金より価値ありそう」「普通。それはPRICELESS……」「こんな解釈があるとは(笑)。モノの見方は、人それぞれって事だよね。だから、面白い」と木こりが気づかされた価値観に関するコメントも。普通と思っていても、実は特別な価値があるのかもしれません。

なお作者の林あらたさんは、墓守ガールと借金苦ボーイのピュアラブコ『墓場の沙汰も金しだい!』(講談社刊)を手掛けるほか、Twitterにも漫画を多数投稿しています。知っている展開と思いきや、まさかのいい話に思わずほっこりしたくなる漫画のご紹介でした。