iOS 15で導入された「集中モード」。誰にもジャマされず学習や仕事に取り組めるようにするための動作モードです。それまでの「おやすみモード」とは異なり、通知を許可するアプリを選択できるようになるなど、カスタマイズ性が増しています。
スマートアクティベーションは、その集中モードに用意された機能です。この機能を有効にすると、位置情報やアプリの使用状況にもとづいた適切なタイミングで集中モードが自動的に有効化されます。
この機能は、従来の時刻や位置情報を利用したオン/オフをAI化したもの、と理解すればいいでしょう。たとえば、リマインダーアプリでは日付や時刻、場所をトリガーとして通知を発信するよう設定できますが、臨機応変に使い分けてくれることはできませんが、スマートアクティベーションを使えば"よきに計らって"くれます。
たとえば、用意した集中モードをある条件で自動的に有効化したいとき、13時から15時までといった「時刻」、自宅/オフィスなど特定の場所に滞在していることを条件とする「場所」、特定アプリの使用中に有効化させる「App」の3種類を指定できますが、スマートアクティベーションをオンにしておけば、iPhoneの仕様状況にもとづき適切なタイミングで有効化されます。
具体的なメリットとしては、集中モードの有効化スケジュールの単純化が挙げられます。たとえば午前9時から11時、午後1時から3時を集中モードにしたいときには、2つのスケジュールを登録しなければなりませんが、スマートアクティベーションをオンにしておけば集中モードの使用状況にもとづき"おまかせ"で処理してくれます。
ただし、スマートアクティベーションをオンにしても、100%期待どおりのタイミングで有効化されるとはかぎりません。集中モードをオンにするのを忘れがちだが厳密にスケジュール化するほどではない、といったときに活用すればいいのではないでしょうか。