楽天生命保険は6月13日、「シニアライフに関して心配なこと」に関する調査の結果を発表した。調査日は2022年4月27日、有効回答は40~50歳の個人1,000人及び70歳以上の個人500人。

親の生活・資産より、健康・認知症・介護を心配している傾向に

  • 「親の関する心配ごと」

親の健康状態を尋ねると、要支援1以上の人を抱える世帯は、約5世帯に1世帯にあたる17.5%。認定を受けていないが日常的に介護を必要とする人を抱える世帯まで含めると、約4世帯に1世帯にあたる23%を占めた。

親に関する心配ごとを聞くと、「ある(とても+やや)」と答えた割合が最も多かったのは「健康状態」で56.1%。次いで「介護」が44.9%、「認知症」が37.0%と続き、親の生活・資産状況に関することより、健康状態・認知症・介護に関することを心配している人が多いことがわかった。

親が認知症や要介護状態になった場合、自分自身が「関わっていきたい(とても+やや)」と答えた人は60.3%。一方、介護費用を親の資産または年金から捻出しようと考えている人は各5割弱、具体的に考えていない人は約4人に1人の25.6%となった。

親が認知症や要介護状態になり、その状態が重症化した場合、資産が凍結されることを全く知らない人は30.6%、具体的な内容までは知らない人は28.9%で、これらを合わせると約6割(59.5%)に上った。

財産相続について親と話し合った経験を調べると、「関心がなく、話し合った経験もない」が31%、「関心はあるが、話し合った経験はない」が28.4%、「話し合った経験があるが、具体的な相続内容は知らない」が19.6%と、全く知らない人と具体的に知らない人を合わせると約8割(79%)に達した。