トレンダーズが運営する美容メディア「MimiTV」はこのほど、MimiTVユーザーの投票による「2022年上半期バズコスメ大賞」を発表した。
■2021年11月〜2022年4月にTwitter上で話題になった「バズコスメ」
「MimiTV」は、「美容でときめく世界を、一緒に」というコンセプトのもと、“新しいコスメや新しい自分との出会いにときめく世界"をユーザーと一緒に創り上げる、SNS美容メディア。
Twitter・Instagram・YouTube・TikTok・LINEの公式アカウントの総フォロワー数が560万人を超えるなど、SNSを中心としたオンラインでの情報発信力を強みとしている。
今回、「MimiTV」では、2021年11月〜2022年4月の間にTwitter上で「1,000いいね」を超えたコスメの紹介ツイートを参考に編集部員4名が21アイテムをノミネートし、Twitterで日常的に美容情報の発信を行うMimiTVユーザー334名(Twitterフォロワー300名以上の人のみ)が投票を行なった。
その中から上位10アイテムを「2022年上半期バズコスメ」として発表。さらに、一部の受賞商品について、話題になった要因やプロセスについての分析結果も発表した。
■2022年上半期バズコスメ大賞 受賞商品
大賞 | CANMAKE/マシュマロフィニッシュパウダー 〜Abloom〜 |
受賞 | kiss/キス リップアーマー |
受賞 | Anua/ドクダミ 77 スージングトナー |
受賞 | CEZANNE/ノーズ&アイブロウパウダー |
受賞 | &be/&be UVプライマー |
受賞 | IHADA/イハダ 薬用フェイスプロテクトパウダー |
受賞 | TIRTIR/MASK FIT RED CUSHION |
受賞 | innisfree/レチノール シカ リペア セラム |
受賞 | YOLU/カームナイトリペア シャンプー/トリートメント |
受賞 | KANEBO/カネボウ ヴェイル オブ デイ |
■大賞「CANMAKE/マシュマロフィニッシュパウダー 〜Abloom〜」のバズ分析
<商品概要>
商品名:CANMAKE/マシュマロフィニッシュパウダー 〜Abloom〜
カテゴリ:フェイスパウダー
価格:各1,034円 ※編集部調べ
概要:同ブランドの大人気定番アイテム「マシュマロフィニッシュパウダー」の話題の新シリーズ。プチプラなのにデパコス級の仕上がりという既存品の評価から、2021年11月に限定品として発売された際に即完売。そして今春の定番商品化かつ新色登場という情報が加わり、長期間話題となった。
<バズの経緯>
【評判形成期:2021年11月発売以前】
同ブランドによる公式リリース時から、「“大人気アイテムのマシュマロフィニッシュパウダー"から限定商品が出る」と話題になる。
既存品の人気の高さを受けて、発売前から高い機能性等に関するツイートが多数発信され、Twitter上で口コミ検索の受け皿ができている状態に。
発売開始から約1カ月後の12月には売り切れの店舗が続出し、「買えない」ことでさらに話題となった。
【拡散期:2022年2月〜継続中】
限定発売時に即完売となったことで話題性が増し、十分な評判形成がなされていた同アイテムから、新色が登場するというニュースが、盛り上がりに拍車をかけた。
新色発売のタイミングで、再度Twitter上での情報発信が活発化。2色を比較した投稿も多くみられた。
このようにSNS上での情報発信が続き、継続的に口コミが蓄積されUGCが増加したことが、購買の後押しになったと考えられる。
【他のSNSでの盛り上がり】
「デパコスに似ていると話題の〜」という文脈での投稿や、商品単体よりも「徹底比較」や「ランキング」として情報をまとめたオーガニック投稿が目立つ。その他、実際に手や顔に塗って「どれくらい毛穴が隠れるか」「トーンアップできるか」等、具体的な使用感について説明する投稿も多く見受けられた。
新商品が出たタイミングでは、Twitterと同様に2色の比較レビューが加わった。
<3つのバズ要因>
・モノ軸…大人気アイテムの新商品、デパコス級の仕上がり
・ヒト軸…Twitter美容アカウントによるバズアイテムの即時レビュー
・コト軸…限定品即完売からの新色登場で長期間にわたり話題化
なお、「MimiTV」では「Twitterにおける評判定着プロセス」として、Twitter上でコスメの情報が拡散され評判を形成する過程を独自に分析している。同社によれば、Twitter上でコスメの情報が拡散され評判を形成する過程は、大きく「評判形成期」「拡散期」「評判定着期」の3つに分類できるという。
同社は今後も、定期的にSNS上で多くの話題を作り出した「バズコスメ」を発表・分析することで、美容メーカー各社へのマーケティング支援をより一層強めていく、としている。