JR九州は10日、西九州新幹線の開業に合わせ、2022年9月23日に在来線のダイヤを見直すと発表した。博多~佐世保間の特急「みどり」に関して、一部列車に振り子型の特急形電車885系を導入し、速達性の向上を図ることも明らかにしている。

  • 現在は特急「かもめ」などに使用されている白い車体の特急形電車885系。9月23日以降、特急「みどり」にも導入される

現行の特急「みどり」は783系または787系を使用し、博多~佐世保間で上下計32本(下り・上り各16本)を運転。うち10本(下り・上り各5本)において、博多~早岐間で特急「ハウステンボス」と併結運転を行っている。ダイヤの見直しを実施する9月23日以降も、特急「みどり」「ハウステンボス」の運転本数は維持される。

一方、「みどり」の使用車両は一部変更となり、上下計32本のうち10本に白い車体の振り子式特急形電車885系を導入。これにともない速達性が向上し、博多~佐世保間の所要時間が現行の最速1時間43分から最速1時間34分となり、9分短縮される。残り22本の「みどり」は783系を使用。「ハウステンボス」との併結運転を行う列車はこれまでと同様、「みどり」「ハウステンボス」が4両ずつ、計8両の編成で運転。その他の「みどり」は783系8両編成での運転を予定している。

  • 特急「みどり」「ハウステンボス」の併結運転は引き続き上下計10本(下り・上り各5本)で実施

なお、単独運転を行う「みどり」上下計22本(下り・上り各11本)のうち、上下計10本(下り4本・上り6本)に関して、武雄温泉駅で西九州新幹線「かもめ」と同一ホーム乗換えを行い、「みどり(リレーかもめ)」の愛称名で運転すると発表している。