セイコータイムクリエーションは6月10日、最高級ブランド「デコール・セイコー」から、夜空に浮かぶ銀河を表現した置時計3モデルの予約受注を開始した。同日にオープンした「SEIKO HOUSE GINZA」で展示する。
ラインナップと価格は、5台限定の受注生産品モデル「悠久」(AZ501L)が6,600,000円、スケルトンモデル(AZ757L)が550,000円、プラチナメッキのモダンなモデル(AZ758L)が440,000円。
3製品はいずれも、山内うるし工芸と共同開発した新技法「青銀河塗り」を施し、満天の夜空を彩る銀河の煌めきを表現した置時計。これまでの漆塗りでは表せなかったという銀河の高い透明感と深みがある藍色を描写するため、材料や工程を一から見直した。藍色の漆を十数回重ねて塗り、最終仕上げには手磨きによって艶を鏡面に仕上げる伝統技法「上擦漆蝋色磨き」を用いている。
星空をイメージさせる表面の輝きは、プラチナ箔粉と梨地仕上げしたアルミ粉を、大小さまざまなサイズを組み合わせて構成した。
悠久(AZ501L)
約900年前、北宋時代に中国でつくられた、人類初の脱進機構にして世界で最初の天文時計とされる水運儀象台の機構をベースにして開発されたモデル。
金属製の機構部分は金色と銀色を組み合わせつつ、針と文字サークルにブルーをあしらったデザインは、華やかな印象に仕上がっている。文字サークルのアラベスク模様は、SEIKO HOUSE GINZAメインエントランス上にある大窓から着想したという。下箱は青銀河塗り。
本体サイズはW482×D252×H390mm、重さは約15kg。動力はクオーツ制御モーター、時計機構部分は機械式。時間精度は平均月差±15秒。電源は単1形アルカリ乾電池×4本。
AZ757L
高精度なクオーツムーブメントを採用しつつ、ダイヤル中央からは機械式時計を思わせるクラシカルな輪列の美しさを楽しめる。文字サークルにアラベスク模様をあしらい、ボディには青銀河塗り、台には黒色漆塗りを施す。
本体サイズはW330×D110×H196mm、重さは約2.1kg。時間精度は平均月差±15秒。電源は単3形アルカリ乾電池×1本。
AZ758L
本体前面に青銀河塗りを施し、文字板が浮かんでいるようなデザインのモダンな印象。文字サークルはプラチナメッキ仕上げで、上品な銀色と文字板のブルーによるコントラストが美しく映える。機械体はクオーツムーブメント。
本体サイズはW242×D90×H223mm、重さは約2kg。時間精度は平均月差±15秒。電源は単3形アルカリ乾電池×1本。
「SEIKO HOUSE GINZA」は、セイコーブランドの発信拠点にすべく、銀座四丁目にある和光本館を再整備・改称して「時の記念日」である6月10日にオープンした。新モデルはオープニングイベント「Seiko Harmony -匠の技が奏でる12の音-」の開催会場で特別展示される。期間は2022年6月10日から2022年6月19日まで。入場は無料。