俳優の東山紀之が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『刑事7人』第8シーズンが、7月13日(毎週水曜21:00~)にスタートする。

  • 左から白洲迅、北大路欣也、倉科カナ、東山紀之、小瀧望、田辺誠一、吉田鋼太郎、塚本高史=テレビ朝日提供

2015年にスタートして以来、東山演じる主人公・天樹悠を中心に、深い人間模様とサスペンスフルなドラマが共存する人気刑事ドラマシリーズとして走り続ける『刑事7人』にシリーズ史上最大の変革が巻き起こる。

『シーズン8』では、東大卒のキャリア組の新人で、いわゆる“Z世代”のエリートである坂下路敏(ろびん)が新専従捜査班に配属される。彼が天樹をはじめ、海老沢芳樹(田辺誠一)、水田環(倉科カナ)、野々村拓海(白洲迅)、青山新(塚本高史)、片桐正敏(吉田鋼太郎)、そして、法医学の権威・堂本俊太郎(北大路欣也)の7人のスペシャリストと対峙することでどんな化学反応が生まれるのか。柔らかい物腰で、先輩との立ち回りもそつがなく、警察官への憧れを持って晴れて刑事となった路敏。捜査は効率重視で、会議はシェアボックスからリモートで参加、足を使っての聞き込みよりもSNSを駆使、堂本教授とのあいさつもリモートで……という“Z世代”の新人刑事と、天樹を筆頭とした“ガラ刑(ガラパゴス刑事)”との世代間ギャップに注目だ。

坂下路敏を演じるのは、ジャニーズWESTの小瀧望。2018年には映画『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』で黒島結菜とW主演を果たし、2020年の舞台『エレファント・マン』では、第28回読売演劇大賞の杉村春子賞と優秀男優賞を受賞している。

今回は第1話から、匿名性の高いSNSを用いた犯罪や「〇〇ハラスメント」といった現代を象徴するワードが登場する。多様化する犯罪に臆することなく、インターネットを駆使して捜査を行う新人刑事の路敏。彼は「捜査の天才と呼ばれる天樹さんを中心にしたエリート集団」に憧れ、新専従捜査班配属を希望したと言うが、そんな路敏の姿にメンバーたちは戸惑う。しかし天樹は「時代が変わり、事件も変わり続けている。捜査も変わらなきゃいけない」と理解を示し、やがて絆が育まれていく。

そんな中、突然の別れも……!? 開始早々、片桐がポツリとつぶやいくのは「また1人抜けちまうか……」という台詞。果たして、誰が新専従捜査班から旅立ってしまうのか。

■東山紀之(天樹悠役)

『刑事7人』の夏がやって来ました。シーズン8となりますが、ここまで続けさせていただけることは奇跡だと思っています。さらに今回から小瀧が加入してくれて、新たな若い力をこのおじさんたちの中に(笑)注入してくれることを、楽しみにしています。おそらく、「7人」という数字に関しては、彼も7人組のジャニーズWESTで慣れているんじゃないでしょうか(笑)。しかし実は、小瀧ときちんと話すのは今回が初めてなんです。舞台『エレファント・マン』で賞を獲得したり、非常にチャレンジングな姿勢で、しかもそれを成功させているのはすごいですよね。今作はクセの強い先輩たちが多いですが、臆することなく現場になじんでいて、頼もしいですし、さすが関西の方だなと感心しています。彼の演じる、コスパ重視の坂下路敏に関しては、汗をかいて情報をかき集めるアナログ感あふれる我々世代とのギャップが面白いんです。もちろん、どちらのやり方も間違ってはいないのですが、大事なことは何かと徐々に気付いていく、彼の成長物語も見どころとなっています。また、路敏が犯人を追う際などのスピード感も、映像を通して感じてもらえると思います。

僕自身も、北大路欣也さん、吉田鋼太郎さんといった、素晴らしいベテラン俳優の皆さんとご一緒できるのは、毎年の楽しみになっています。北大路さんは普段は穏やかなのですが、やはりすごい存在感で、いつもドラマを締めてくれています。ご自身の若いころの経験談もたくさん話してくださいますので、僕も今の自分の年齢で起こっていることを、もっと深く消化できて、とてもありがたいです。少なくとも、撮影現場にはドラマの設定のような「世代間ギャップ」はなく、良い環境下であることは間違いありません。そんな良い雰囲気の中で撮影が進んでいる新しい形の『刑事7人』を、皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。

■小瀧望(坂下路敏 役)

今回から参加させていただきますが、こういった長い歴史を持つドラマに出演させていただくのは初めてとなります。とてもうれしいですし、僕にできることがあれば全力でやりたい、と意気込んでいます! 7人は7人でも、僕が所属しているグループと比べると平均年齢がぐっと上がりますが(笑)、実は大先輩に囲まれている現場は大好きなんです。もちろん、プレッシャーはあります。現場のスタッフさんから「東山さんが『小瀧はいい仕事すると思う』と言っていたよ」と聞いて……大先輩たちの胸を借りるつもりで、食らいついていければと思っています!

現場は本当に和気あいあいとした雰囲気で、皆さん優しい方ばかりなんです。昨日も東山さんがドリンクを差し入れてくださって、「いったん、5分休憩」となったのですが、結局、みんなで15分以上も盛り上がってしまいました(笑)。

得られるものがたくさんある現場だと思いますので、ひとつひとつを大事に、取りこぼさないように吸収していければと思っています。気合いと熱さ、若さのエネルギーで挑みますので、応援よろしくお願いします!