当たり前のようにスマートフォンを持ち歩くようになり、その存在がどんどん薄れている公衆電話。昔はもっとあったような気がしますが、最近は見かけることも少なくなりました。
しかし世の中には私たちの予想をはるかに超える公衆電話が存在しているようで……。toshibo|廃墟と写真(@JIYUKENKYU_jp)さんが投稿した世にも奇妙で不可思議な写真をご覧ください。
伝統工芸を全面に押し出した結果、町おこしが産み出してしまった怪異がこちらです。
(@JIYUKENKYU_jp)より引用
……あまりの違和感に脳が追いつきません。どこからどう見てもこけしです。こけしが虚無を見つめながら来訪者を待っています。しかも首だけ。子どもだったら走って逃げるレベルです。
もしこの電話ボックスを使っている人を見かけたら、もしかして幽霊? と思ってしまってもおかしくないほどのホラー感を醸し出しています。実際に電話を使ったら変な世界に飛ばされたりしないですよね?(笑)
この投稿には「怖すぎやろ笑」「(アカン)」など恐怖を感じるとの意見のほか「こわいけどかっこいい!!」「わりとかわいいと思った」など賞賛の声もみられました。
さらに「中入ったら食べられそう」「裏バイトみあるな……」「電話したら閉じ込められるだろ」「うわぁ、多分なにも起きてなくとも心霊スポットになってそうです」などのコメントも。
また「これなんてホラゲーですか?」「彼岸島かと思った」「闇芝居ってホラーアニメに出てくる化け物みたいですね……」「この電話ボックスに入る勇気をください」などホラー系の漫画やアニメを思い浮かべた人も多いようです。
実際にこの写真を撮影したtoshiboさんにお話を伺いました。
――撮影場所について教えてください。
宮城県にある鳴子温泉です。
――撮影した際、どのような印象を受けましたか?
隣の該当に照らされてとてもシュールに見えました。お土産にこけしを買ったりして、街自体はとても楽しかったです。撮影は夜中でしたので街自体はやっていませんでしたが(笑)。
――今回のツイートに際して、率直な感想をお聞かせください。
全部は見れてはいませんが、たくさんのコメントありがとうございます。これを機に怖いもの見たさでもいいので足を運んでくれる人が増えるとうれしいですね。それとぜひこけしの良さも知ってほしい……。
宮城県の鳴子ならこの奇妙な公衆電話も納得です。よくよく見てみると照らされた電話ボックスとは対照的に、暗がりに佇む郵便ポストとこけしの頭とのコントラストが美しく、芸術的ですよね。それになんだかノスタルジックな気持ちにもなります。
また、toshiboさんは他にもダークで魅力的な写真を多数投稿しています。興味の沸いた方はぜひのぞいてみてください。
伝統工芸を全面に押し出した結果、町おこしが産み出してしまった怪異がこちらです。 pic.twitter.com/MtOVUG3hS5
— toshibo|廃墟と写真 (@JIYUKENKYU_jp) June 5, 2022