PLAN-Bが運営をするINUNAVI(いぬなび)は6月7日、「愛犬の治療費」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は4月6日~9日の期間、全国の10代~70代以上の犬の飼い主300人を対象にインターネットで実施した。
今までに一番高額だった愛犬の治療費を尋ねたところ、最も多かったのは、「10万円~20万円」(50人)だった。20万円以下が圧倒的に多いが、20万円以上の治療費がかかった飼い主も48人と多く、最高額は「150万円」だった。
愛犬の高額治療をした傷病で多かったのは「ガン・腫瘍」が28人で、ほかの傷病の3倍近くとなっている。
もし、愛犬に高額な治療が必要と言われたらどうするか尋ねたところ、「金額に関係なく治療する」(42.7%)が圧倒的に多かった。「10万円以上なら諦める」「25万円以上なら諦める」「50万円以上なら諦める」はそれぞれ10%強で並んでいる。一方、「5万円以上なら治療は諦める」と回答した飼い主も2.7%見られ、人によって金額は異なるものの、「治療を諦める」と回答した人は半数を超えた。
もし、愛犬に高額な治療費が必要になったらどう工面するか聞くと、「貯金があるから問題ない」(41.7%)が最も多く、「親族に借りる」(20.0%)、「クレジットカードを利用する」(15.3%)、「ローンを利用する」(12.0%)が続いた。中には「クラウドファンディングで募集を募る」(2.3%)という回答もあった。
ペット保険に加入しているか尋ねたところ、28.7%が「加入している」、61.7%が「加入していない」と答えた。「加入していたがやめた」(9.7%)を合わせると、71.4%はペット保険に加入していないことがわかった。
ペット保険は必要だと思うか聞くと、69.0%が「必要」と答えた。加入率は3割だったが、多くの飼い主はペット保険の必要性を感じていることがわかった。実際に現在加入している飼い主は、9割以上が「必要だと思う」と回答している。
愛犬の治療費をクラウドファンディングや寄付で募る行為についてどう思うか聞くと、「どちらとも言えない」(29.7%)が最も多かった。「どちらかと言えば賛成」「賛成」は合わせて52.6%、「どちらかと言えば反対」「反対」は合わせて17.6%だった。
賛成派の意見は「わんちゃんの命を救う事ができるという意味では賛成」「どんな方法でも、治療を施して欲しいから」といったものだった。反対派からは、「治療費も捻出できない経済状況でペットを飼うべきではない」「自分の愛犬の治療費を他人から出してもらうのは違うと思うから」といった意見があった。
愛犬の治療費を一部の銀行から借りることができる銀行のどうぶつ医療ローンやペットローンを知っているか尋ねたところ、91.7%が「知らなかった」と回答した。