5月30日、悟空のきもち THE LABOが、「さんぽセル」に殺到した大人からの批判に対して、開発した子供たちによるキレッキレの反論を公開し、話題を集めている。
さんぽセルは、栃木県日光市の小学3年~6年生が中心となって、夏休みを利用し3カ月で開発された、ランドセルをキャリーバック化するスティック状のアイデア商品。既存の国内すべての規格のランドセルに取り付け可能で、キャリー化時には、ランドセルの重量が5キロならば、体感荷重が「約500グラム」まで軽減できるという、虐待レベルともいわれるランドセルの過重量問題に一石を投じたアイテムだ。
同商品が発売されるというニュースが報じられると、意外にも大人たちから批判の声があがったそうで、なんと1,000件以上もの批判コメントが殺到。ただ、批判は「ヤフーニュースのコメント欄」に寄せられたものとなっており、果たしてこれを「大人の批判」と言ってよいのかは微妙な感じだ。
一方で、この批判に対してキレッキレの反論をみせたのが開発者の子供たち。例えば「子供って予想外のことをするから、思わぬ危険が生じるかもしれません。大人の目線でに商品開発ではありませんか?」との批判に対して、「いま小学5年生です。作ったときは4年生です。子どものことよくわかってなかったら、ごめんなさい。」と。
他にも、「なんでランドセルを背負うかって両手を空けて危険がないようにするためでしょう。意味ないどころか危険。本質を見失っている。」と批判に対しては、「なんで、キャリーを持ったまま転ぶって思うの? ふつう手をはなします。20キロの灯油缶を背負って、毎日30分歩いて、両手が空いているから安全ですって先生やおとなが笑って自慢したらゆるします。きっと地獄です。」と反論。なんとも皮肉混じりで、クスッとするものばかりだ。
なお、こういった大人たちの批判に「対抗」するために、新たなクラウドファンディングを開始、社会が無視できない数の「さんぽセル」を友達に配る資金にするそうだ。小学生たちと一緒に同商品を開発した大学生の太田旭さんは、「ほんとうは、いつかランドセルすらなくなって、さんぽセルが売れない時代を夢見てます。」と切実な願いを語っている。
この出来事にネット上では「キレッキレの反論ドチャクソすき」「批判がくだらなすぎるw」「小学生が超絶丁寧に批判コメントに回答してあげててめちゃくちゃ草生えた。」などの声が寄せられた。