ダイソーでは珍しい1100円の商品『ソーラー充電モバイルバッテリー』。災害時にも役立つということで注目が集まっているようです。110円でお買い物ができるあのダイソーで、1100円ものお値段がするとは、「どんな高機能な商品なんだろう」と、興味が湧いてきませんか? 高価なお買い物だなとドキドキしながら、筆者も購入して使ってみました。
ソーラー充電の性能、どこまで期待できる?
「ソーラー充電は低速なので、あくまでも補助機能として使用してください」と注意書きされていたので、どの程度なのだろうと心配したところから実験が始まりました。
商品はソーラーパネルの付いた本体充電器に加えて、本体充電用のmicroBケーブル(2.1A出力)がセットになっていました。
本体の仕様としては、USB-Aポート(5V /2.1A出力)が2つと、本体充電用のType-Cポート(5V /2.1A入力)とmicro-Bポート(5V /2.1A入力)が付いていました。コンセントで充電する場合は、手持ちのACアダプタを使ってmicro-Bケーブルと接続して充電することができます。別売りのType-Cケーブルを使用すれば、Type-Cポートからも充電できます。蓄電時間の目安は3時間程度と書かれていました。
スマートフォンの充電をする時は、USB-Aに各種スマートフォンに対応する充電ケーブルを差し込んで使います。同時に2台充電可能というのも嬉しい機能。このあたりの使い方は、どのモバイルバッテリーも同じような仕様ですよね。
そこで気になるのが、ソーラー充電の機能です。
晴れた日に、筆者はお日様の力を借りて充電してみることにしました! 直射日光にならないよう気をつけながら、台の上に置いて様子を見ることに。
LEDランプが緑色に点灯している時は、ソーラー充電が開始されているというサインのようです。筆者のものも点灯していました。
とはいえ、いつまでお日様の下に置いておけば良いのだろうと不安になり、メーカーに問い合わせてみました。すると、日光の照り具合などによって条件が変わるので、「●時間で完了です」とは言い切れないとのこと。ソーラー充電で満充電になるためには長い時間が必要になるとのことでした。
「5時間経っても満タンにならないという報告もあります」という話も伺ったので、思い切って丸一日放置してみることにしました!
24時間経過後、翌日の朝8時半に回収に行くと、「充電ができている」サインが出ていました、これはうれしい……!!
充電量・電池残量は点滅・点灯しているライトの数で判断するようです。100%の満充電になると点滅ではなく、点灯するということで、筆者のバッテリーは見事に「点灯」! そうです、100%充電に成功したのです!!
【LED点滅による充電量・電池残量】
●●○○○ 0~25% (点滅)
●●●○○ 26~50% (点滅)
●●●●○ 51~75% (点滅)
●●●●● 76~100%(点灯)
面白かったのが、屋内に入るとソーラー充電されないのか、充電中の緑色ライトの点灯から充電量を示す白色ライトの点灯へ自動的に切り替わったこと。再度外に出ると緑色のライトが点灯するので、「おっ! また充電が始まったな!!」とワクワクします。
気になる充電能力ですが、スマホの充電量26%(午前9:38)からスタートして、ちょうど1時間後(午前10:38)に充電量が60%まで増えていました。しかし、残念なことに、そこから、充電力がパワーダウン…。0~25%の点滅になってしまいました。
「ソーラー充電は低速なので、あくまでも補助的に使用してください」とのことですが、補助的に使うにしては、とても優秀だと思いませんか!?
災害時、電気が使えない環境を想定して、備えとして持っておくと安心だなと思いました。
災害時に使えるもう一つの機能も
筆者が驚いたのは、ソーラー充電としての機能だけではありません。なんとこのモバイルバッテリー、ライトにもなるんです!!
この機能には驚きました!! 災害時に役立つのは言うまでもないですが、これからの季節、キャンプなどのレジャーにも活躍できそうだなと思いました。これだけの機能が付いていれば1100円のお値段にも納得です。
まずはこの夏のレジャーに持参して使い勝手を試してみてはいかがでしょうか?