ヤーマンは6月7日、男性用の電動シェーバー「HOT SHAVE」(ホットシェイブ)を発売しました。RF(ラジオ波)でヒゲと肌を温めながら「温剃り」できるという新しいタイプの電動シェーバーです。価格は44,000円。担当者は「毎日のシェービング時間をエステケアに変えます」と話します。メディア向けの体験会で実機の剃り心地を試してきました。
使い心地はいかに……?
女性用の美顔器でシェアを伸ばすヤーマンが、メンズシェーバー市場に参入しました。HOT SHAVEの最大の特徴は、エステサロンでも採用されている温感RF(ラジオ波)美容テクノロジーを搭載したこと。編集部でも実際に体験してみました。
電動シェーバーとしては回転式で、刃の部分にRF(ラジオ波)を発するモジュールが搭載されています。RF(ラジオ波)が肌の内側の水分をすばやく温め、水分を吸収しやすい状態に整えるため、シェーバーと肌の密着性が高まり、その結果として優しく深剃りできるとのこと。
理容店では顔を剃る前に、必ずホッカホカの蒸しタオルで肌を温めますね。あの効果の再現を狙っています。HOT SHAVEを頬に当てると、肌に触れた部分がじんわり温かくなっていくのがわかります。それでいて、ヒゲも確実に剃れている新感覚です。毎朝、ひとときのシェービング時間をリラックスタイムに変えてくれる、そんな製品ではないでしょうか。
シェーバーのヘッド部分は敏感肌にも優しい回転式。厚さ約0.85mmの薄刃と毎分約2,500回転のシェービングによって、肌にかかる圧力を分散します。ヘッドを肌に強く押し当てなくても、ヒゲを根本からカットしてくれる設計です。
ヤケドを心配する人もいるでしょうか。担当者によれば「ヒーターで肌を表面から温めるのとは違い、RF(ラジオ波)は水分に反応して肌を深部から温める性質があります」とのこと。肌、特に表面が熱くなりすぎる心配はありません。実際に、頬の同じ部分に長く当ててみましたが、ある程度以上に温かく(熱く)なることはありませんでした。
シェービングモードのほかに、ヒゲは剃らない「RFモード」も用意されています。美肌ケアのためのモードです。使い方は、化粧水などを顔に塗ってからヘッドを肌に当て、離す、移動、を繰り返すだけ。つまりこれ、男性用の美顔器としても使えるわけです。
HOT SHAVEはIPX7準拠の防水性能を持つので、浴室でも使えます。もちろん本体の丸洗いにも対応。本体サイズはW65×D65×H185mmで、重さは約255g(いずれもヘッド装着時)。充電時間は約3時間で、1回のフル充電で25分間駆動できる仕様です。担当者もお風呂剃りをすすめていました。
男性も美容意識が高まる
ヤーマン ブランド戦略本部の松井芳典氏は、男性の美容意識の高まりについて解説。「ヒゲやVIOケアの光美容器、顔のもたつきを整えるための美顔器を購入される方が増えています。身だしなみとして自分自身の土台を整えたい、という美容意識が高まっていることを感じます」と話します。
シェーバー市場の販売動向については、男性は電動シェーバーに「肌への優しさ」を求めつつも、結果的には「深剃り」タイプを購入する人が多いとのこと。理由としては、「仕上がりを優先したいというニーズがあるのではないでしょうか」(松井氏)と考えています。そこでヤーマンは、深剃り感、肌への優しさ、エステケアという3つの特徴を備えたHOT SHAVEを開発しました。
ヤーマン 開発本部の前田一憲氏は、HOT SHAVEにテクノロジーを説明。肌を温めるためにRF(ラジオ波)を使った理由については「ヒーターで温めると肌の表面から水分を奪うため、肌が傷つきやすい。でもRF(ラジオ波)は肌内部の水分を振動させて温めるので、その心配がないんです」とします。
「シェービング刃がリング状の回転式は、ヤーマンの美顔器に用いている電極に適していました。肌に滑らかにフィットする6軸可動の高密着ヘッドなら、RF(ラジオ波)の熱を肌にまんべんなく届けられます。美顔器と同じように、肌本来の弾力を引き出しながらヒゲを剃る製品に仕上がりました」(前田氏)
ちなみにヤーマンでは、HOT SHAVEを実際に体験できるPOP UPイベントを用意しています。伊勢丹新宿店 メンズ館1階 コスメティクスでは6月8日から21日まで(終了後は伊勢丹新宿店 本館2階にて)、また体験型ストア「b8ta Tokyo - SHIBUYA」でも6月1日~8月31日までHOT SHAVEを展示するとのことでした。