第48回「放送文化基金賞」が7日に発表され、演技賞に永野芽郁と笑福亭鶴瓶、企画賞に千原ジュニアが選ばれた。
永野は、ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ)の演技で受賞。「ドジな役柄を巧みにこなし、それが天然であるかのように見せながら、実はしっかりとした細かな配慮がなされている。視聴者の心を強くつかむ演技力を高く評価したい」と評価された。同ドラマは、テレビドラマ番組部門の最優秀賞にも輝いた。
鶴瓶は、ドラマ『しずかちゃんとパパ』(NHK)の演技で受賞。「驚くほどの自然体で、人間味あふれる愛すべきパパを造形した。耳が聞こえない役を演じるのはかなり難しいと思われるが、その高いハードルを見事にクリアした演技力には敬服する」と評価された。同ドラマは、テレビドラマ番組部門の優秀賞を受賞している。
ジュニアは、バラエティ番組『笑いの総合格闘技! 千原ジュニアの座王 新春SP』(カンテレ)で受賞。「『座王』の優れた企画を通して、しゃべくり中心の“漫才芸”でも、作り込まれた“コント芸”でもなく、“即興芸”という新ジャンルをテレビの世界で開拓した」と講評された。同番組は、テレビエンターテインメント番組部門の奨励賞を受賞している。
また、テレビエンターテインメント番組部門の最優秀賞は、バラエティ番組『水曜日のダウンタウン「おぼん・こぼん THE FINAL」』(TBS)が受賞。「解散寸前の危機に陥ったベテラン漫才コンビおぼん・こぼん。2年をかけてその仲直りを応援する企画の最終章である。果敢な仕掛けと必死の説得から生まれる奇跡の展開は、予定調和をよしとしない同番組ならではの緊迫感に満ちていた。深まる溝、意地とプライド、修復と和解…。心の奥底の感情を掬い上げ、赦しへの希望も描き出す、出色の人間ドキュメントにもなっていた。時にはバッドエンドも厭わず、テレビバラエティの限界に挑むその姿勢が高く評価され、最優秀賞に輝いた」と評価された。
脚本賞には、ドラマ『カムカムエヴリバディ』(NHK)の藤本有紀氏が選ばれ、同作はテレビドラマ番組部門の奨励賞となった。