全自動の資産運用サービス「WealthNavi(ウェルスナビ)」を提供するウェルスナビは、新成人を対象に「ライフプランと資産形成ー新成人に伝えたいお金の話」と題して、5月17日にオンラインセミナーを開催したとのこと。

  • ※画像・資料提供:ウェルスナビ

同社では、18歳以上であれば口座を開設できるようになったタイミングで、若年層に向けた金融教育の重要性を感じていたという。セミナー前半では、ライフプランニングと家計管理について、金融庁が3月に公表した高校向けの金融教育指導教材を使用し、収入と支出の基本的な考え方を解説。

  • (出典)金融庁「高校生のための金融リテラシー講座」※画像・資料提供:ウェルスナビ

家計管理の基本は、使ってから余ったお金を貯蓄に回すのではなく、先に一定の金額を貯蓄に回し、残りのお金の範囲内で家計をやりくりすることだという。たとえば金融機関の自動積立などを利用し、先に貯蓄にお金を回しておくなど、貯蓄できる習慣を早いうちに作っておくことが重要だそうだ。

セミナー後半では、資産形成を行ううえでの重要な視点として、投資と投機の違いを解説したそう。

短期的な値動きを予測して、タイミングを計りながら売買を繰り返していくのが投機。投資は怖いと思っている方の多くは、投機をイメージしている可能性がある。投資は、長期的に資産が成長するのをじっくりと待つことで、短期的な売買を繰り返すのではなく、企業や経済全体が成長していくことを期待し、長期的に持ち続けるのが本来の投資の姿だという。

投資を始めれば必ずお金が増えるとは限らないという点には、十分に注意し、そのうえで、どうやって投資をすればよいか迷うという人には、長い時間をかけてコツコツと、世界経済全体に分散して投資する方法がおすすめとのこと。

また、具体的には収入のうち1割程度を投資に回すのが良いという。学生や新社会人は、入ってくるお金も少ないため1割が少なく感じるが、今後収入が上がっていけば、1割の金額も大きくなる。貯蓄の仕組みを作ることと同じで、若いうちから収入の1割を投資する習慣を身につけておくことが、長期的な資産形成につながるという考えだ。

同社は今後も、金融や投資に関する一般向けのセミナーを開催していくそう。