Tenstorrent(テンストレント)は、2022年6月3日までレノボ・ジャパン代表取締役社長、そしてNECパーソナルコンピュータで代表取締役執行役員社長を務めていたデビッド・ベネット氏を、最高顧客責任者(CCO、Chief Customer Officer)に迎えると明かした。カナダ時間6月6日付けで発表した。
"We want developers to be able to solve their own problems rather than being blocked by opaque and proprietary solutions."
— Tenstorrent Inc. (@tenstorrent) June 6, 2022
We're excited to welcome @DavidBennett__ to the team as Chief Customer Officer.https://t.co/0kVplGuZX1
デビッド・ベネット氏は、直近では2018年5月から2022年6月までレノボ・ジャパン代表取締役社長、およびNECパーソナルコンピュータで代表取締役執行役員社長を兼任していたが、これ以前はAMDに12年間勤務し、AMDのアジア太平洋地域および日本地域のコーポレートバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを担当していた。また、サンリオやD4エンタープライズの社外取締役も務めている。
テンストレントは、カナダ・トロントに本社を構えるAI向けハードウェアベンチャー企業。AMDやApple、Intelなどで画期的なCPUアーキテクチャーの設計に携わってきたジム・ケラー氏がプレジデント兼CTO(最高技術責任者)を務めている。
テンストレント CEOのLjubisa Bajic氏は、「デビッドの豊富な経験は、テンストレントの開発者と顧客のコミュニティの構築に大いに役立つことでしょう」とコメントを寄せている。また、参画にあたっての、デビッド・ベネット氏のコメントは下記の通り。
テンストレントの最もエキサイティングな点は、その技術が1チップから1000チップまで、そして低電力からメガワットのデータセンターまで拡張可能であることです。1,000ドルのカードから100万ドルの高密度ラックまで、推論や学習、幅広いモデルをサポートする単一のソフトウェアスタックによって動くのです。これはAIの世界のゲームチェンジャーです。 今後、AI開発者コミュニティが機能を追加し、スタックの内部構造を見ることができるように、コンパイラソフトウェアスタックをオープンソース化すべく、LjubisaやJimと議論を始めています。開発者が不透明でプロプライエタリなソリューションに阻まれることなく、自分たちの問題を解決できるようにしてゆきます。 |