李副会長が欧州に出張予定、ASMLや欧州半導体企業を訪問か?
韓国業界関係者によると、Samsungの事実上のトップである李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は、6月7日から18日の日程で欧州を訪問する予定だという。同氏は、ソウル中央地裁で開かれた「会計不正・不当合併」関連公判に被告として出席し、裁判所に海外出張に対する了解を求め、検察もこれに同意して海外出張の予定が明らかになったという。
同副会長は、今回の訪欧で、2020年11月に続いてASMLのPeter Wenning CEOを訪問し、韓国京畿道平沢市と米テキサス州テイラー市で進められている3nmプロセス対応工場向けEUV露光装置の確保を目指すものと見られると韓国メディアは伝えている。
なお、Samsungは、積極的なM&Aにより事業拡大を図る方針を掲げており、現在、その資金として124兆ウォン(約12兆円)規模の現金を持っているといわれているが、かつてはルネサス エレクトロニクスやTexas Instrumentsの車載事業部門の買収検討といううわさも出たが、現在は相手探しにてこずっており、一部の韓国メディアでは、今回の訪欧でInfineon TechnologiesやSTMicroelectronics、NXP Semiconductorsなどの欧州半導体企業とM&Aに関して何らかの話し合いを行う可能性があるとの希望的な憶測を伝えている。