完実電気は、バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーを採用したWestone Audioのユニバーサルイヤホン「MACH」シリーズ8機種を6月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はBA1基の「WA-M10」が42,900円前後など。予約受付は6月7日に開始予定。

  • ユニバーサルイヤホン「MACH」シリーズのフラッグシップ「WA-M80」

1959年の創業以来、ヒアリングケア/インイヤーモニター(IEM)製品を開発してきたWestone Audioの新製品。MACHシリーズは「極上の音楽体験を提供するために、35年以上にわたるエンジニアリングの経験と卓越した製品開発の実績を組み合わせて生み出した」としており、音楽ファンだけでなく、ミュージシャン用のインイヤーモニター(IEM)としても使えるよう、高い快適性とサウンドを両立させるためにあらゆる面でこだわって設計したという。

ラインナップと店頭予想価格は以下の通り。

  • WA-M10(BA1基/ガンメタルグレー):42,900円前後
  • WA-M20(BA2基/ガンメタルグレー):57,200円前後
  • WA-M30(BA3基/ガンメタルグレー):71,500円前後
  • WA-M40(BA4基/ガンメタルシルバー):85,800円前後
  • WA-M50(BA5基/ガンメタルシルバー):114,400円前後
  • WA-M60(BA6基/ガンメタルシルバー):157,300円前後
  • WA-M70(BA7基/ガンメタルブラック):200,200円前後
  • WA-M80(BA8基/ガンメタルブラック):228,800円前後
  • WA-M80

いずれも長時間使用でも耳の疲れを低減する、人間工学に基づいた設計を採用。T2コネクタによるリケーブルに対応し、WA-M10/20/30には極細ながら強度・耐久性に優れ、タッチノイズに強く取り回しもしやすいという銀メッキ銅線のリファレンスケーブル「Linum BaX T2ケーブル」が付属。WA-M40/50/60には0.75Ωという低インピーダンスでピュアなサウンドを再現する軽量な「Linum SuperBaX T2ケーブル」、WA-M70/80には4芯構造で6Ωという低インピーダンスの「Linum UltraBaX T2ケーブル」を同梱する。長さはいずれも127cm。

ほかにも、全機種で耐久性のあるSTARシリコンイヤーピース(5サイズ)、高い密閉度を追求したTRUE-FITフォームイヤーピース(5サイズ)を同梱。また、WA-M10/20/30は衝撃に強く耐水性も高めたMini-Monitor Vault IIイヤフォンケース、WA-M40/50/60/70/80には耐衝撃ペリカンケースが付属する。

  • WA-M80の付属品

各製品の特徴

WA-M10はフルレンジBAを1基搭載し、「滑らかな低域からクリアな高域まで優れたバランスで、全体的にフラットで自然なサウンド」を特徴とするエントリーモデル。周波数特性は20Hz~18kHz、感度は103dB/1mW、インピーダンスは80Ω。

  • WA-M10

WA-M20は低域・高域に各1基のBAを搭載した2ウェイ2ドライバー構成で、「タイトでパンチのある低域とクリアな高域を実現しながら、中域/ボーカルが自然に前に出る」のが特徴。周波数特性は20Hz~18kHz、感度は110dB/1mW、インピーダンスは96Ω。

  • WA-M20

WA-M30は、低域・中域・高域に各1基の3ウェイ3ドライバー構成で、「温かみのある低域を押し出しつつも、広いサウンドステージの中で高域まで伸びる。エネルギッシュなサウンドでワンランク上の低音を楽しめる」という。周波数特性は20Hz~18kHz、感度は110dB/1mW、インピーダンスは91Ω。

  • WA-M30

WA-M40は、低域×2、中域×1、高域×1の3ウェイ4ドライバー構成。「原音に忠実で自然なサウンド」でリファレンス用途に適しており、「シンガーやアコースティック楽器との相性が良い」とする。周波数特性は10Hz~20kHz、感度は100dB/1mW、インピーダンスは30Ω。

  • WA-M40

WA-M50は、低域×1、中域×2、高域×2の3ウェイ5ドライバー構成。「自然な伸びのある豊かな低域と、奥行きと幅のあるサウンドステージ」が特徴。力強い低域を好みつつ、中低域のディテールとレスポンスを求めるドラマー、ベーシスト、DJ、音楽ファン、ゲーマーなどに適するという。周波数特性は8Hz~20kHz、感度は110dB/1mW、インピーダンスは32Ω。

  • WA-M50

WA-M60は、低域、中域、高域に各2基の3ウェイ6ドライバー構成。「滑らかで自然な音質と、豊かで艶やかなリファレンス的な特性のバランスが取れたサウンド」を目指しており、アコースティック楽器との相性が良いという。周波数特性は8Hz~20kHz、感度は100dB/1mW、インピーダンスは35Ω。

  • WA-M60

WA-M70は、低域×1、中域×2、高域×4の3ウェイ7ドライバー構成。低域に重点を置いたバランスのチューニングを施し、自然でキメ細かなサウンドを追求。「音像定位は世界最高水準の解像度で、サウンドステージは高大で幅広く、奥行きがあり立体的」とする。周波数特性は5Hz~22kHz、感度は110dB/1mW、インピーダンスは42Ω。

  • WA-M70

MACHシリーズのフラッグシップ機となるWA-M80は、低域×2、中域×2、高域×4の3ウェイ8ドライバー構成で、リファレンスに適した「自然で正確な音色を持つニュートラルなサウンド」を実現。周波数特性は5Hz~22kHz、感度は104dB/1mW、インピーダンスは66Ω。

  • WA-M80のパッケージ