栃木の小学生たちが開発、4月に発売されるやたちまちヒット商品となった「さんぽセル」。しかしこのニュースに、1,000件超の大人たちの批判コメントが並ぶ異常事態になっている。小学生たちは「さんぽセル事件」と呼び憤慨、利用者の友達に大量の「さんぽセル」を配り、批判に対抗するため、5月30日からクラウドファンディングを開始しているという。
悟空のきもちTHE LABOは、栃木県の小学生の双子と兄妹が中心になり、脱ゆとりで重くなったランドセルを、体感約90%軽くするスティックを開発。重いランドセルに反撃する「小学生による小学生のための製品」として「さんぽセル」と名づけ4月に発売したところ、累計約3,000台の注文で現在3カ月待ちのヒット商品に。
この発明は、既存の国内すべての規格のランドセルに取り付け可能で、ランドセルのまま使え、いつでもキャリー化できる2本の棒。キャリー時の体感荷重は、ランドセル5キロ時で体感「約500g」に軽減。小学生の多くが不調を抱え問題になっている重いランドセルによる健康被害「ランドセル症候群」への対策として商品化されたものだ。
1,000件を超える批判コメントと、小学生たちの反論をみていこう。
いま小学5年生です。作ったときは4年生です。 子どものことよくわかってなかったら、ごめんなさい。
それは重いランドセルでなる「ランドセル症候群」って言われている病気です。 僕たちは、それを解決しようとしてるんです。心配する方向が反対です!
2つのタイヤだけでどうやって坂道を転がすの?? そんなことできないように考えてるんですよ。ちゃんと見て文句言ってよ!
灯油缶を、いまも毎日背負ってる大人のひとがいうなら許します。 もし灯油缶を遠くに運ぶなら、大人はみんな軟弱にならないよう背負いますか? きっとタイヤで運ぶと思う。おなじだよ!
僕たちが考えたもの人気で3カ月待ちになりました。あなたは何カ月待ちですか?
なお本クラウドファンディングで集まった資金は、さんぽセル利用者の小学生が1人で使うのは寂しいので、友達に配りまくるための資金として活用されるという。
さんぽセル1台寄贈は3,000円、3台9,000円、50台150,000円。リターンとして、活動報告・小学生のさんぽセルの使用風景の写真をメールでもらえる。6/4の時点で、愛用者の友達へ配布が決まったさんぽセルは1,775台になったとのこと。
【「さんぽセル」の主な特徴】
・国内すべての規格のランドセルに取りつけ可能
・消耗のあるタイヤ部分は、交換式で長期間快適に使える
・さんぽセル本体の重さはわずか280g
・収益の一部は、廃校の遊び場への活用に利用される
・価格は5,940円(税込)
・クラウドファンディングは、さんぽセル愛用者が友達に配りまくる資金になる