KinKi Kidsの堂本剛が、4日に放送されたラジオ番組『堂本剛とFashion & Music Book』(bayfm/毎週土曜22:00~22:30)に出演。自身初のデジタルシングル「LOVE VS. LOVE」について語ったほか、シンガーソングライターとして20周年を迎えた心境を打ち明けた。

ソロプロジェクト・ENDRECHERI名義で、先月29日に配信リリースされた「LOVE VS. LOVE」。堂本は、同曲について、「本当に大変な時代をみんなずっと生きてるわけですが、世界情勢もさまざま一変していくなかで、人々がすれ違ったり、不必要に傷つけ合ってしまったり。そういった僕らに対しての問いかけを込めた」と説明。全編英語詞の同曲は、「自分なりの大きいチャレンジではあった」としながら、「すべての人が楽しいと言ってくれるような、そういう音楽づくりを目指しておりますので、今回の楽曲も、踊る方、楽器演奏をする方、歌う方、すべてにおいて楽しい、カッコいい楽曲ができたんじゃないかなと思います」と、自信を持ってアピールした。

シンガーソングライターとして、2002年5月29日に「街/溺愛ロジック」でソロデビューし、「LOVE VS. LOVE」のリリース日に20周年を迎えた堂本。デビュー時から一貫して、愛や平和のメッセージを込めた楽曲を制作し続けているが、「こういったメッセージをずっと歌い続けることができる喜びもありますが、その裏にはやはり悲しみもあります。というのも、こういったメッセージが響いてしまう時代が続いてることでもあると思う」と吐露する場面も。「いずれ、自分自身もこういったメッセージの強い曲を作らなくてもいいような平和な時代が、未来が訪れればいいなという思いも込めまして」と言い、「LOVE VS. LOVE」を流した。

また、この日は、デビューした当時についても言及。シンガーソングライターという道に進んだ理由について、「当時は自分の立場で、平和とか愛とか命とか、そういったコメントすらも、みなさんに届けることをさせてもらえなかった」と前置きしながら、「自分が本当に思ってること、大切にしていることを、歌だったら伝えられるかもしれない」と思ったそう。世間のイメージと本当の自分がかけ離れてしまったことに不安を感じ、「自分はこんなことを思いながら仕事を頑張ってる、今を一生懸命生きてるんだということを、勘の鋭いファンの方だったら気づいてくれるかな? と思って。助けを求めると言ったら大げさですけど、分かってくれる人は分かってくれるだろうと信じて音楽を作り続けた」と打ち明けた。

そんな思いを込めて制作したデビュー曲「街」は、ファンからの反響も大きい様子。「僕自身が色んな思いを込めて前に進もうとして作ってる曲なんで、たくさんの人の胸を打ち、背中を押せるんだと思います」と話し、「色々大変な思いはしてきたけど、たくさんの人を救える、背中を押せる楽曲が誕生したということは、結果よかったんだろうと改めて思いながら、今もステージで歌わせてもらってる大切な一曲です」としみじみ語っていた。

なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミア会員のみ)。