ジープが日本に導入したピックアップトラック「グラディエーター」には2021年11月30日の受注販売開始以来、これまでに400台を超える注文が入っているという。ジープ正規ディーラーで840万円(パールコート塗装車は845.5万円)で買えるようになったグラディエーターは、乗って楽しいクルマであるのはもちろん、もしかすると買ってお得になる1台なのかもしれない。
数年後にはプレミア価格に?
グラディエーターの初代は1963年に登場。その後は「ジープ・コマンチ」など複数のモデルを経て、2018年のロサンゼルスオートショーで発表になったのが現行型だ。ジープの名を冠するピックアップトラックとしては26年ぶりの登場となる。
日本に導入となったグレードは「ルビコン」のみ。ルビコンは四輪駆動の性能が全グレードで最も高く、前後デフロック機構、電子制御式フロント・スウェイバー・ディスコネクトシステム(悪路走行時にサスペンションストロークを増加させる)、専用ローギア付きロックトラックフルタイム4×4システム(極低速走行が可能)、マッド&テレインタイヤなど、走破性を向上させる専用装備を数多く備えている。
- ジープ「グラディエーター」の概要
最低地上高 | 200mm |
車両重量 | 2,280kg |
車両総重量 | 2,805kg |
乗車定員 | 5人 |
最大積載量 | 250kg |
エンジン | V型6気筒DOHC |
総排気量 | 3,604cc |
最高出力 | 209kW(284ps) |
最大トルク | 347Nm |
トランスミッション | 電子制御式8速オートマチック |
使用燃料・タンク容量 | 無鉛レギュラーガソリン・83L |
燃費 | 7.7km/L(WLTCモード) |
最小回転半径 | 6.9m |
ステランティスジャパンの広報に聞いたところによれば、ジープのクルマは人気で下取り価格が高く、3年後でも98%くらいの価値が残ることもあるとのこと。グラディエーターはこれまで、並行輸入で1,000万円クラスのクルマだったが、それが今後は正規ディーラーから800万円台から買えるようになるわけなので、人気の高さ、台数の少なさなどを考え合わせると、下取り価格は落ちないどころかプレミアがつく可能性すらある。楽しく乗って、売るときに少し得をできるかもしれないグラディエーターは、クルマとしても投資商品としても魅力的な1台なのではないだろうか。
グラディエーターは「初回輸入分があっという間に売り切れた」と聞いていたのだが、「売り切れ」ということはなく、今も受注を受け付け中であるとのこと。ただ、納車については「少しお待たせしてしまっている」(ステランティス広報)そうだ。どの色を選ぶかや工場の生産状況により納期は変動するが、すぐに申し込んだらいつごろ納車になるかについては明確な答えが得られなかった。