BSフジのドキュメンタリー枠『サンデードキュメンタリー』(毎週日曜12:00~)では、洋食の有名店で一流料理人を目指す若者たちを追った『ザ・ノンフィクション特別編 新・上京物語2022 夢のあとさき 旅立ちの時』を、5日に放送する。

  • 『ザ・ノンフィクション特別編 新・上京物語2022 夢のあとさき 旅立ちの時』より

2021年の春。料理人を目指し上京してきた3人の若者がいた。栃木県から上京してきた同じ高校出身の千春(18)と楽壱(らいち/18)。彼らより1つ年上で、茨城県からやってきたあかり(19)。就職先は、かつて『料理の鉄人』にも出演した洋食界の巨匠・大宮勝雄シェフ(71)が経営する有名店「レストラン大宮」だ。

新人3人の中で、料理への思いが特に強い千春。仕事が終わっても寮の自室で自炊し、料理の腕を磨く。千春が料理人を目指すきっかけは中学時代、がんとの闘病生活で食欲のない祖母のために料理を作ったこと。食の大切さを実感し、料理人を目指す千春は、調理科のある高校へ進学。パティシエ部とそば打ち部に所属し、料理づけの高校生活を送った。

夢に向かって、真っ直ぐに突き進んできた千春。ところが、彼女の配属はホール担当に。一方、同期入社の2人は調理担当。時がたつにつれて同期と大きく差をつけられていく千春は気持ちが焦れば焦るほど失敗し、空回りしていく…。

一方、新人を指導する9年目の七久保先輩(26)は、調理の仕事を覚えてくれない新人たちに疲れ果てていた。18歳の時、栃木県から上京してきた七久保先輩。腕を磨き、新丸ビル店を任せてもらえるまでになった。入社時からの夢は「海外で活躍する料理人になること」。しかし、新型コロナウイルスのまん延で、海外へ渡る夢は先延ばしとなり、目標を失いかけていた。

2021年11月、そんな先輩のもとに配属されてきた新人の千春。半年を経て、念願の調理担当になったのだ。しかし、現実は厳しく、調理場で七久保先輩に怒られる毎日。次第に「自分は料理人に向いてないのではないか」と悩みを深めていく。

上京したその先に抱く夢をかなえようとする先輩と、夢と現実の狭間で揺れ動く18歳の新人。一流の料理人を目指した上京物語の続きに待っていた「旅立ちの時」が近づく…。