水谷豊監督の最新映画『太陽とボレロ』(6月3日公開)のメイキング映像が2日、公開された。
同作は水谷豊監督作の第3弾で、ある地方都市の市民交響楽団を舞台に、「音楽を愛する人々」と「音楽の素晴らしさ」を描いていく。主宰者である主人公の花村理子(檀れい)は18年間、個性豊かなメンバーとともに活動してきたが、楽団の経営は苦しく必死に奔走する理子だったが、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる。そして、最後にして最高のコンサートがはじまる。
この度解禁となったのは、吹き替え無しでプロのオーケストラと共演する演奏シーン撮影に向けて、一丸となり奮闘するキャスト陣の姿が映し出されたメイキング映像。弥生交響楽団トランペット奏者・田ノ浦圭介役を演じる町田啓太は「一生に1回なので思う存分楽しみたい」と、演奏シーンの撮影を前に少し緊張した面持ちを浮かべながらも笑顔で意気込む。
続いて、オーボエ奏者・牧田九里郎役の田口浩正は「先生たちの熱がすごい」と語り、ホルン奏者・遠藤正道役の田中要次は「こんなでかいステージで」と笑顔を浮かべ、コントラバス奏者・吉村益雄役の六平直政は「心臓が痛くなっちゃう」と話すなど、長年バイプレイヤーとしてキャリアを積んできた面々が口々に圧倒されている様子も。そんな田口のコメントどおり、プロのオーケストラの先生から熱い指導を受けているキャスト陣の様子も収められた。
また、プロの先生からの熱い指導に答えるようにキャスト陣も真剣な眼差しで練習に打ち込んでいた模様。六平はさらに「一年間の練習の成果がでましたね」と語り、コロナ禍で撮影が延期になった間もそれぞれ練習を積み重ねてきた様子を見せつけた。ラストシーンの撮影に挑む直前、ヴァイオリン奏者・宮園あかり役の森マリアは「ラストのボレロ、魂込めて頑張りたいと思います」と明るく意気込む。続く映像では、そんな森の思いも込められたモーリス・ラヴェル作曲「ボレロ」の演奏シーンが迫力満点に映し出された。
(C)2022「太陽とボレロ」製作委員会