沖縄放送協会初代会長の川平朝清氏(94)が、第59回ギャラクシー賞(主催:放送批評懇談会)で志賀信夫賞を受賞。1日、都内のホテルで行われた贈賞式に、息子のジョン・カビラが駆けつけた。
川平氏は、米軍統治下に置かれた戦後の沖縄の放送の礎を築くとともに、沖縄の日本復帰にあたって本土と沖縄の放送を結びつけていった沖縄放送史のキーパーソン。沖縄の復帰準備が進む1967年に、先島を含む沖縄の放送普及を担った沖縄放送協会の初代会長に就任。同協会は、72年の沖縄の日本復帰とともにNHK統合されたが、そのスムーズな移行に尽力した。
川平氏はしっかりとした口調でその歩みを振り返り、「この栄誉ある賞を今日受け取ることができて、非常に光栄に思っております。皆さんも長生きしてください(笑)」とユーモアを交えてスピーチ。すると、息子のジョン・カビラがサプライズ登場し、親子で熱い抱擁を交わした。
ジョンは、父の受賞に「本当にちむどんどんしてます!」と、自らがナレーションを担当する朝ドラのタイトルに掛けて喜びを表現。抱擁した際に「I am so proud(=誇りに思います)」と声をかけたことを明かしながら、「本当に素晴らしい栄誉を父に授けていただき、誠に感謝申し上げます。自慢の父です!」と胸を張った。