Amazonが提供する電子書籍サービス「Kindle」のAndroidアプリで、本の購入やKindle Unlimitedへの登録が行えなくなった。Google Playストアのポリシーのアップデートによるもので、今後はAmazonのWebサイトにブラウザからアクセスして購入する必要がある。
編集部で実際にAndroid版Kindleを試したところ、執筆時点で最新版となるVer.8.58.0.100にアップデートすると、“新たに本を購入できなくなった”旨の案内が初回起動時にポップアップ表示された。各コンテンツの画面では、これまであった注文確定ボタンの代わりに「リストに追加」のボタンが大きく表示され、「これをあなたのリストに追加して、Amazon.co.jpで後で購入します」という案内と、アプリで購入できなくなった理由を表示するリンクが並ぶ。
なお、従来バージョン(Ver.8.53.0.100)では、Kindle本の購入画面で「注文を確定する」ボタンがまだ表示されており、これまでどおり電子書籍を購入できた。
今回の仕様変更は前述の通り、Google Play Storeのポリシーのアップデートに準拠するためのもの。Googleが公開している「Google Play のお支払いに関するポリシーについて」のページによれば、アプリ内でデジタル商品やサービスを販売するすべてのデベロッパーに対し、Google Playの課金システムの使用を必須化。2022年6月1日の時点で支払いに関するポリシーを遵守していないアプリは、Google Playから削除することを明記している。