パーソルプロセス&テクノロジーは5月31日、「ICT教育に関する実態・意識調査」の結果を発表した。同調査は4月15日~20日、全国の公立小学校教員300名と公立小学校に通っている子供を持つ保護者300 名対象に、インターネットで実施した。

  • コロナウイルスの流行により、小学校におけるICT教育の普及は加速したと感じるか

コロナウイルスの流行により、小学校におけるICT教育の普及は加速したと感じるか尋ねたところ、教員の90.4%が「とても加速した」「やや加速した」と回答した。一方、保護者は40.7%が「とても遅れを感じている」「コロナ以前と変わらない」と回答しており、双方の認識に違いがあることがわかった。

保護者に、小学校教育において、ICT教育の必要性を感じているか聞くと、87.3%が「とても必要」「やや必要」と答えた。しかし、現在ICT教育を取り入れた授業に満足しているか尋ねたところ、45.4%が「あまり満足していない」「全く満足していない」と答えていることから、現状の ICT 教育の満足度においては課題があることがわかった。

  • 現在ICT教育を取り入れた授業に満足しているか

各家庭で小学校教育におけるICT教育のサポートは必要であると思うか聞くと、教員の89.6%、保護者の87.6%が「とても必要」「やや必要」と答えた。保護者に、小学校のICT教育において家庭で何らかのサポートをしているか尋ねると、「積極的にサポートしている」は7.3%に留まっている。

  • 各家庭で小学校教育におけるICT教育のサポートは必要であると思うか

教員に、働いている小学校では、ICT教育を行う際の課題はあるか尋ねたところ、87.3%が「ある」「どちらかといえばある」と答えた。具体的には「対応できる教員が少ない」「教員のICT技術に差がある」「教員がICTを使いこなせない」などのコメントがあった。

  • 働いている小学校では、ICT教育を行う際の課題はあるか

教員に、ICT教育をより効果的な学びにするために教育現場への支援が必要だと感じるか尋ねると、94.0%が「とても必要」「やや必要」と答えた。

  • ICT教育をより効果的な学びにするために教育現場への支援が必要だと感じるか

どのような支援が必要であるか聞くと、最も多い回答は「民間IT企業、専門家からの直接的なサポート」(69.1%)で、「実践的なICT教育に関するセミナーの開催」(66.7%)、「ICT教育マニュアルの配布」(66.3%)が続いた。