アデコは5月31日、「コロナ禍での部下のマネジメントに関する調査」の結果を発表した。調査は3月4日~7日、テレワーク中心で働くチームの管理職500名、および出社中心で働くチームの管理職500名を対象にインターネットで行われた。
「コロナ禍以前と以後で、部下のパフォーマンスはどのように変わりましたか?」と尋ねたところ、テレワーク中心のチームの管理職は、30.0%が「(どちらかといえば)向上した」と回答。一方、コロナ禍で部下のパフォーマンスが向上したと回答した出社中心のチームの管理職は17.6%にとどまり、両者で10ポイント以上の差が見られる結果に。
同様に、部下との関係の変化について聞くと、テレワーク中心のチームの管理職の25.6%が「コロナ禍で部下との関係が良好になった」と回答したのに対し、出社中心のチームの管理職は18.0%と、7.6ポイントの違いが見受けられた。
続いて、「部下のマネジメントの難易度」について調査したところ、「難易度が上がった」と回答した管理職は、テレワーク中心のチームの管理職で57.0%、出社中心のチームの管理職は43.8%。また、「コロナ禍で部下のマネジメントにおける負担が大きくなった」と回答した管理職の割合は、テレワーク中心のチームの管理職は43.6%、出社中心のチームの管理職は37.6%という結果に。
さらに、「コロナ禍以前と以後で、部下のマネジメントに関するあなたのやり方は変わりましたか?」と尋ねたところ、テレワーク中心のチームの管理職は、67.4%が「やり方が変わった」と回答したのに対し、出社中心のチームの管理職は43.6%と、20ポイント以上の差が明らかとなった。
最後に、コロナ禍での部下のマネジメントにおける課題を聞くと、両者ともに「モチベーションの管理」(テレワーク中心のチームの管理職54.2%、出社中心のチームの管理職55.0%)が最多に。そのほか、「育成」(同38.2%、35.0%)、「業務の進捗管理」(同35.6%、30.6%)、「一体感の醸成」(同25.6%、47.0%)、「心身の健康管理」(同25.8%、35.4%)などが上位にあがった。