ニフティは5月30日、「校則」に関するアンケート調査の結果を発表した。同調査は4月19日~5月5日、同社が運営する子ども向けサイト「キッズ@nifty」訪問者1,180人を対象に、インターネットで実施した。
通っている学校には、おかしいと思う決まりや校則があるか尋ねたところ、81%が「ある」と答えた。小学生は74%、中学生は88%が「ある」と答えている。
どのような決まりがあるか聞くと、小学生の回答で最も多かったのは、「文房具について」(71%)だった。中学生では「髪型について」(84%)が最も多く、「服装について」(68%)、「下着について」(36%)が続いた。「その他」の回答には、「メイクの禁止」や「自転車での登下校NG」などがあった。
おかしいと思う髪型の決まりについて尋ねると、小学生では「髪を染めることの禁止」と「ゴムの色の指定」の回答がどちらも5割を超えた。中学生は「ゴムの色の指定」(70%)が最も多いが、小学生で多かった「髪を染めることの禁止」は40%に留まっている。「その他」に寄せられた決まりには「エクステやパーマの禁止」のほか、「女の子は肩より下の場合三つ編み、男子の髪の毛は耳の上まで」「お団子ヘアNG」「三つ編みはいいけど編み込みはダメ」といったものもあった。
おかしいと思う服装の決まりについて尋ねたところ、最も多い回答は、「靴下の色や長さの指定」だった。「スカートの長さ」は、小学生は25%であったが、中学生では64%と増加している。「その他」の回答の中には、「寒くても体操服は半ズボン」「登下校中は暑さに関係なくブレザー着用」といった内容もあった。
おかしいと思う下着の決まりについて聞くと、中学生は「色の指定」(94%)、「ガラの指定」(51%)が多かった。小学生で最多だった「体操着の下に肌着を着てはいけない」(75%)は13%と大きく減少している。
おかしいと思う決まりや校則を守らないとどうなるか尋ねたところ、「400字の反省文・改善レポートを書かされて、もしまた破ったらもう1枚追加になる」「モノによっては謹慎になる場合もあるし、あまりにもひどいと自宅謹慎とか隔離謹慎まである」「決まりを破ったら家に帰らされて、ちゃんと直してから登校させられる」「1回目は口頭で注意されるだけだけど、繰り返したり悪質なら有期特別指導」といった声が寄せられた。
決まりや校則はあった方がいいか聞くと、「あまりに自由すぎると学校が荒れちゃうから、理にかなった校則はあるべき」「学校に縛られてる気がするからなくなってほしい」「校則って先生たちが生徒を管理しやすいように作ったものだから、生徒の立場でいうと迷惑かも」「納得できるような理由があるなら、生徒を守るためでもあるからあってもいい」などの意見が集まった。
決まりや校則を変えられるなら、どのようにしたいかという問いに対しては、「体育の服装は自由にしたい」「髪は染めるのは禁止すべきだけど、長さは自由でいい」「1年ごとに決まりや校則について生徒からアンケートをとって、代表委員と先生でどうするか話し合う」「外見についての校則はなし。その代わり、礼儀はしっかりするっていう校則を作る」といった声が寄せられた。