南海電気鉄道は、小原田車庫で5月27日に発生した特急車両移動中のトラブルにより、5月27~30日の特急「こうや」「りんかん」をすべて運休したことに関して、5月31日から残りの特急車両による両列車の運転再開を発表した。6月1日から当分の間、特急「こうや」「りんかん」の一部列車を運休するとともに両数を変更して運転するとのこと。
南海電鉄の発表によれば、5月27日0時21分頃、小原田車庫にて回送車両を移動する際、車庫内の線路を支障する事象が発生したため、特急「こうや」「りんかん」で使用する予定の車両が使用できなくなっていたが、損傷した特急車両を他の車両の出庫に支障しない場所へ移動できたため、5月31日から運転再開することになったという。
6月1日以降、平日ダイヤにおいて下り「りんかん9・15号」、上り「りんかん10・16号」が運休に。休日ダイヤの下り「こうや5・11号」「りんかん3・9・15号」、上り「りんかん6・10・16号」「こうや6・12号」も運休となる。これらの列車に代わり、自由席特急が運転される。また、平日ダイヤの下り「りんかん1号」、上り「りんかん2号」は8両編成から4両編成に変更となる。
運休する列車の特急券は無手数料で払戻しが行われ、「南海・特急チケットレスサービス」で購入した場合は自動で払い戻される。両数変更にともない減少する座席(5~8号車)の特急券を購入していた場合は代席が用意され、当日に案内される。なお、車両修理のめどが立っていないため、両数変更で減少する座席と運休列車について、特急券の発売を当面休止するとのこと。