MMD研究所は5月31日、4月に実施したドコモ、au、ソフトバンク、楽天、イオン、PayPayといった「経済圏のサービス利用に関する調査」の結果を発表した。
この調査結果は、4月15日〜19日にかけて、予備調査では18歳~69歳の男女25,000人、本調査では6つの経済圏(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天、イオン、PayPay)のメイン利用者2,988人を対象に実施した調査結果をまとめたもの。
通信会社は「4キャリア」から選ぶ人が88%
スマホを持っている91.6%(22,899人)に契約している通信会社を聞いたところ、4キャリアではdocomo(29.0%)、au(17.4%)、SoftBank(11.1%)、Rakuten UN-LIMIT (8.4%)の順で多かった。
オンライン専用プランのahamo(4.5%)、povo(2.8%)、LINEMO(1.1%)を合わせた4キャリアのシェアは74.3%。さらにキャリアサブブランドのY!mobile(8.7%)、UQ mobile(5.6%)を合わせると88.7%にのぼり、MVNOが占める割合は9.8%であった。
最も意識している経済圏別に見ると、ドコモ経済圏とイオン経済圏はdocomo、au経済圏はau、ソフトバンク経済圏とPayPay経済圏はSoftBank、楽天経済圏はRakuten UN-LIMITがそれぞれトップだった。
クレカ保持者が一番多かったのは楽天
現在利用しているクレジットカードは、楽天カード(41.4%)、イオンカード(15.6%)、PayPayカード(12.8%)の順で多かった。
最も意識している経済圏別に見ると、ドコモ経済圏はdカード GOLD、au経済圏はau PAYカード、ソフトバンク経済圏とPayPay経済圏はPayPayカード、楽天経済圏は楽天カード、イオン経済圏はイオンカードがそれぞれトップとなった。
スマホ非接触決済はSuicaに軍配
現在利用しているスマホ非接触決済(複数回答)については、モバイルSuica(10.1%)が最多。次いでiD(7.7%)、楽天Edy(5.5%)。
最も意識している経済圏別に見ると、ドコモ経済圏はiD、au経済圏とソフトバンク経済圏、楽天経済圏、PayPay経済圏はモバイルSuica、イオン経済圏はモバイルWAONがそれぞれトップだった。
QRコード決済はPayPayが最多
スマホを持っている人を対象に、現在利用しているQRコード決済を聞いたところ(複数回答)、PayPayが41.7%で最多、次にd払いと楽天ペイが19.1%、auPAYが14.0%となった。
最も意識している経済圏別に見ると、ドコモ経済圏はd払い、au経済圏はau PAY、ソフトバンク経済圏と楽天経済圏、イオン経済圏、PayPay経済圏はPayPayが最多だった。
最も使われているのは「楽天ポイント」
18歳~69歳の男女25,000人に利用しているポイントを聞いたところ、楽天ポイント(34.6%)が最多。次にdポイント(13.4%)、Tポイント(10.3%)であった。
最も意識している経済圏別に見ると、ドコモ経済圏はdポイント、au経済圏はPontaポイント、ソフトバンク経済圏はTポイント、楽天経済圏は楽天ポイント、イオン経済圏はWAON POINT、PayPay経済圏はPayPayポイントがそれぞれトップ。
予備調査から6つの経済圏のメイン利用者2,988人を抽出し、メイン利用の経済圏で最初に利用したサービスを聞いたところ、ドコモ経済圏とソフトバンク経済圏は「ポイント(ポイントカード作成)」、au経済圏は「通信会社」、楽天経済圏は「買い物する場所」、イオン経済圏は「非接触決済」、PayPay経済圏は「QRコード決済」がそれぞれトップだった。
現在利用している総合ECサイトについては、楽天市場(59.3%)、Amazon(53.4%)、Yahoo!ショッピング(31.9%)。最も意識している経済圏別に見ると、ドコモ経済圏とau経済圏、イオン経済圏はAmazon、ソフトバンク経済圏とPayPay経済圏はYahoo!ショッピング、楽天経済圏は楽天市場がそれぞれトップとなった。