リベンジマッチか、初挑戦か
藤井聡太王位への挑戦権を懸けて争われる、お~いお茶杯第63期王位戦(主催:新聞三社連合)の挑戦者決定戦、豊島将之九段―池永天志五段戦が5月31日に関西将棋会館で行われます。豊島九段が勝てば前期に続く2年連続の挑戦となり、また池永五段が勝利したら自身初のタイトル戦登場となります。両者は本局が初対戦となります。
豊島九段は前期のみならず、初挑戦の第59期以降は第61期を除く4期中3期で番勝負に登場しています。勝手知ったる舞台へ、4度目の登場となるか。前期は1勝4敗で敗れた藤井王位へのリベンジマッチを挑みたいところでしょう。
対する池永五段は他棋戦含めて、初の挑戦者決定戦進出。王位戦は2期連続のリーグ参加で、前期は2勝3敗で陥落となりましたが、今期は4勝1敗で白組優勝をつかみ取りました。すでに新人王戦と加古川青流戦の棋戦優勝経験があり、目指すは初のタイトル挑戦、奪取です。
午前10時に関西将棋会館で始まった本局は豊島九段の先手番で、角換わりからお互いが間合いを図り合う展開に進んでいます。後手番の池永五段はスキを作らずに待機戦術に出ています。先手番の豊島九段は千日手では不満、どのように手を作っていくかが腕の見せ所です。
5月最後の大一番に注目しましょう。
相崎修司(将棋情報局)
本局を勝てば藤井王位へのリベンジマッチが決まる豊島九段(写真は第42回将棋日本シリーズ準決勝のもの 提供:日本将棋連盟)