メルカリと子会社のソウゾウは5月30日、「ごみゼロの日」にあわせた取り組みを発表した。自治体と協力してまだ使える粗大ごみを販売する試みや、家庭内のまだ使える不用品を可視化する「メルカリエコボックス」の配布を行う。
まだ使える「粗大ごみ」のリユース販売を開始
愛知県蒲郡市、新潟県加茂市・田上町消防衛生保育組合と連携し、両者が回収した粗大ごみを販売する実証実験を行う。メルカリ内で手軽にネットショップを開設できるEコマースプラットフォーム「メルカリShops」を活用する。
粗大ごみとして出されたがまだ使える家具などの再流通を支援することで、資源の有効利用を図ると同時に、自治体の財源確保にもつなげる。
まだ使える不用品を可視化する「メルカリエコボックス」
メルカリエコボックスそのものは一般的な紙製のフタ付き収納ボックスだが、リユース意識の定着とサステナブルな行動変容を促す使い方の提案がポイントとなる。
使わなくなった洋服や本、小物、食器などをまずは一旦メルカリエコボックスに入れておく習慣を付けることから始め、ときどき箱の中を見返して必要な人に譲ったり、メルカリで売ったりしてほしいという。捨てるにはもったいない不用品の存在を可視化し、家庭に眠る「まだ使えるが不要になったモノ」をすぐに捨てさせない仕掛けだ。
5月30日から愛知県蒲郡市と新潟県加茂市で実証実験として無償配布する。配布数は各自治体で300個ずつ。今後、利用した市民へのアンケートを通じて効果を検証し、普及拡大を検討する。