三井住友カード、ビザ・ワールドワイド・ジャパン、QUADRAC、小田原機器はこのほど、現在、横浜市交通局および横浜銀行と共同で行っている「Visaのタッチ決済」を利用した運賃収受実証実験について、期間を2023年3月31日まで延長すると発表した。
横浜市営バスでは現在、「109系統特急便」「BAYSIDEBLUE」「あかいくつ」「ピアライン」「ぶらり三溪園BUS」「三井アウトレットパーク横浜便」にて、「Visaのタッチ決済」を利用した運賃収受実証実験を行っているが、当初、2022年5月31日または同年9月30日までの予定としていた実験期間を、このほど、2023年3月31日まで延長すると発表した。
延長する背景としては、「109系統特急便」では、Visaのタッチ決済・キャッシュレス決済手段の速達性や快適性の検証を行い、その有用性を確認。また、「BAYSIDEBLUE」「あかいくつ」「ピアライン」「ぶらり三溪園BUS」の観光4路線では、利用者の利便性向上の検証と、「乗車運賃の50%相当分をキャッシュバックする取り組み」を実施し、クラウドサービスの柔軟性を検証するとともにVisaのタッチ決済の利用拡大を図り、利用者の増加に寄与することを確認している。
しかしならが、一方で、新型コロナウイルス感染症によるまん延防止等重点措置の影響などにより、観光4路線(対象路線2)では当初想定していた乗客の利用が充分に得られず、想定課題に対する検証を行いにくい状況が続いていたことから、今回、運行間もない三井アウトレットパーク横浜便を対象に含めて実証実験期間を延長し、検証を継続するに至ったという。