新型コロナの流行から3年目。感染者が急増し、先が見えない状況の中、愛犬の存在が癒しになった人も多かったのではないでしょうか。

感染防止のために多くの企業が導入した在宅勤務。感染者数は落ち着きをを見せている現在も、引き続き在宅勤務を続けている人もいるようです。そこで今回は犬を飼っている人を対象に、「在宅勤務での愛犬の変化」についてアンケート調査を行いました。

  • ※画像はイメージ

6割の飼い主が在宅勤務を経験。愛犬にはどんな変化が?

Q.現在、犬を飼っていますか?

  • 現在、犬を飼っていますか?

はい……57.2%
いいえ……42.8%

ペットを飼っているマイナビニュース会員500人に、犬を飼っているか尋ねたところ、57.2%が「飼っている」と回答しました。猫やうさぎ、ハムスターなどのペットも人気ですが、半数以上が愛犬とともに暮らしているようです。

Q.コロナ禍で在宅勤務をするようになりましたか?

  • コロナ禍で在宅勤務をするようになりましたか?

はい……47.2%
いいえ……39.9%
現在はしていないが、自粛期間などで在宅勤務になったことがある……12.9%

新型コロナウイルスの流行で、感染拡大を防ぐために多くの企業が取り入れた在宅勤務。犬を飼っているマイナビニュース会員の中で、コロナ禍で在宅勤務を経験した人の割合は、およそ6割でした。家の中で愛犬の存在感を感じながら仕事をしていた人も多いようですね。

Q.在宅勤務するようになり、愛犬の様子に変化はありましたか?

  • 在宅勤務するようになり、愛犬の様子に変化はありましたか?

はい……75.6%
いいえ……24.4%

コロナ流行前までは、日中仕事に出かけていたため家にいなかったオーナーが、ずっと家にいる。そんな状況に対し、約8割が愛犬の様子に変化があったと答えています。

具体的にどのような変化があったのか聞いてみました。

Q.具体的にどういった変化がありましたか?

甘えてくるようになった

  • 「前より甘えん坊になった」(男性/54歳/兵庫県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「仕事をしててもベッタリくっついてくる」(女性/31歳/大阪府/会社員・公務員・団体職員)

  • 「散歩をせがむようになった」(男性/41歳/東京都/会社員・公務員・団体職員)

  • 「相手してくれと近寄ってくる頻度が多くなった」(男性/48歳/山形県/会社員・公務員・団体職員)

特に多かった回答は「甘えるようになった」でした。コロナ前、オーナーに甘えることができたのは、朝の出勤前や帰宅後、そして休日の限られた時間だけ。オーナーが大好きなのに、時間がなくて甘えることを我慢してきた愛犬にとって、在宅勤務中は思いっきり甘えることができるチャンスでもありますね。「お散歩をせがむ」「膝の上に乗って離れない」「ぴったりくっついてくる」など、甘え方は犬によってさまざまなようです。

オーナーと愛犬との関係性がよくなった

  • 「仲が良くなったと思う」(男性/45歳/石川県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「意思疎通できているように感じることが多くなった」(女性/41歳/埼玉県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「いつもいるせいで、飼い主の言うことをよく聞くようになったこと」(男性/45歳/福岡県/フリーター(アルバイト))

一緒にいる時間が長くなると、知らず知らずのうちに相手への理解が深まってくるものです。「散歩に行きたいのかな」と、オーナーが愛犬の思いを察することもあれば、愛犬の方が「今は吠えてはならない時間」と大人しくオーナーの側に座っているということもあります。こうしたことを積み重ねていくうちにお互いの信頼関係がより強固になっていくのではないでしょうか。

一緒にいる時間が増えて嬉しそう

  • 「前よりも一緒にいる時間が増えて嬉しそう」(女性歳/42歳/青森県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「やはり一緒にいる時間が増えたので散歩したり遊んであげる時間も増えたので喜んでいるような感じでしたね」(男性/50歳/福岡県/求職中・無職)

「甘えるようになった」という声とともに多かったのが「嬉しそう」というものでした。大好きなオーナーがいつもそばにいるというのは、愛犬にとっても安心できる状況であることに間違いありません。オーナーを慕う表情や仕草、目の輝きなどで、自然に愛犬の嬉しさや喜びの気持ちは伝わってくるものですよね。

食べる量が増えた

  • 「おやつを沢山おねだりするようになりました」(女性/34歳/千葉県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「餌を食べる量が増えましたね!元気なので大丈夫だと思いますけどね…(笑)」(男性/50歳/千葉県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「食事を与え過ぎて犬までメタボリックシンドロームになってしまった」(男性/49歳/長崎県/会社員・公務員・団体職員)

ペットが美味しそうに、ごはんやおやつを食べる姿を見ていると、見ているこちらも嬉しくなりますね。その姿見たさに、愛犬にねだられてごはんやおやつをついつい与えてしまったという人も多いのではないでしょうか。たくさん食べるのは元気な証拠ではありますが、結果、体重が増えすぎて"犬のメタボ"になってしまったという声もちらほらありました。

オーナーが家にいることに戸惑っている

  • 「家にいる時間がかなり増えたので、不思議そうにしている」(男性/45歳/兵庫県/求職中・無職)

  • 「情緒不安定になった」(女性/51歳/東京都/会社員・公務員・団体職員)

  • 「おちつきがなくなった」(女性/28歳/東京都/会社員・公務員・団体職員)

  • 「戸惑っている様子で遠巻きに仕事を眺めている」(男性/38歳/新潟県/会社員・公務員・団体職員)

オーナーが在宅勤務でずっと家にいることに対して、喜んだり甘えたりする以前に、戸惑っているという声も多くありました。それまで仕事が忙しく、なかなか相手をしてあげられない期間が長かった場合、愛犬はその急激な環境の変化に対して、まだついていけていないのかもしれませんね。オーナーの在宅勤務を愛犬が受け入れられるようになったら、一気に甘えてくるかもしれません。

いたずらやわがままが多くなった

  • 「ちょっと暴れん坊になった」(男性/37歳/神奈川県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「よく吠えるようになった」(男性/54歳/愛知県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「わがままになった」(男性/50歳/東京都/会社員・公務員・団体職員)

  • 「いたずらが確かに多くなった」(男性/28歳/大阪府/会社員・公務員・団体職員)

  • 「散歩を拒否する」(男性/51歳/山口県/会社員・公務員・団体職員)

中には、オーナーを困らせるような行動をとる愛犬もいました。その中でも目立つのは「吠える」「わがままになった」というもの。こちらもオーナーが家にずっといるという環境の変化に対する戸惑いが、外への攻撃という形で行動に出てしまったのかもしれません。また、いたずらは、自分に注目してほしいという気持ちの現れかも。わがままやいうことを聞かないというのも、甘えの気持ちの裏返しの可能性もありますね。

飼い主と離れるのを嫌がる

  • 「離れようとすると嫌がる」(男性/43歳/愛知県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「留守番が上手く出来なくなった気がする」(男性/49歳/栃木県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「分離不安になってしまった」(女性/48歳/兵庫県/会社員・公務員・団体職員)

大好きなオーナーと一緒にいられるのは嬉しいけれど、もしもまた離れてしまうことになったら……。その不安から、愛犬が家の中ではべったりくっついて離れるのを嫌がったり、留守番をさせようとすると吠えたり情緒不安定になるという声もありました。外出しなければならない時に、そういった行動をとるとちょっと困ってしまいますが、愛犬も不安いっぱいでストレスを抱えている状態に違いありません。

まとめ

今回は、在宅勤務と愛犬の変化に関するアンケート調査の結果を発表しました。

未曾有の新型コロナウイルス感染症の拡大。これまでの常識がひっくり返るかのような状況に不安を感じていたのは、私たち人間だけでなく、愛犬も同じだったことでしょう。オーナーは出社する時間になっても外に出ず、ずっと家にいる。PCを使ってのリモート会議。仕事に集中したいからと部屋に入れてくれない。初めて見るこうしたオーナーの行動に戸惑ってしまうのは、無理のない話なのかもしれませんね。

アンケートでは、約8割のオーナーが愛犬の変化を感じていたと回答しています。目立った回答は「甘える」「散歩やおやつをねだる」といったもの。中には愛犬の散歩のリクエストに応じてに外に出ることが、犬のリフレッシュになるだけでなく、オーナーの運動不足の解消につながったという嬉しい変化を挙げる声もありました。

オーナーが家にいるのが嬉しくて、わがままになったり甘えたりする愛犬がいる一方、環境の変化などが原因で、分離不安になってしまった愛犬も。ストレスによって体調に不調をきたす場合も少なくないため、愛犬がこのような状態が見られたら、動物病院に一度相談してみてもいいかもしれませんね。


調査時期: 2022年5月20日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 500人
調査方法: インターネットログイン式アンケート