可愛い愛犬は、わが子のように大切な存在で、もう家族の一員と言ってもいいでしょう。できればどんなところにも一緒に行きたい!と考えている人も多いはずです。しかし、いくら可愛いからと言って、甘やかしてばかりでは、わがままな子に育ってしまって、おでかけの際に他人に迷惑をかけてしまったなんてことも起こり得ます。

そこでみなさんが愛犬をしつけするときにどんな悩みがあるのかをアンケート調査。また、そのお悩みを解決するために参考にしたものまで紹介します。

しつけに悩むオーナーは約90%近くも!

Q1.現在、犬を飼っていますか?

はい……56.2%
いいえ(犬以外のペットを飼っている) ……43.8%

今回の調査では、何かしらのペットを飼っている人のうち、半数以上が「犬」と回答しています。いろいろな動物をペットとして飼うことが流行っていますが、やはり犬が最も多く、身近なペットであることは変わらないようですね。

Q2.子犬のしつけで 悩んだ or 悩んでいることはありますか?

ある……87.2%
ない……12.8%

やはり9割近くの人が子犬のしつけについて悩みを抱えているようです。存在そのものが可愛いので、「まあ、いいか」と思ってしまうことも多いですが、他人に迷惑をかけてしまうようだと散歩に行くのもむずかしくなってしまうので、やはりある程度の社会性を身につけさせる必要はあります。では、どんな悩みがあるのか、具体的に見て行きましょう。

Q3.子犬のしつけで 悩んだ or 悩んでいることを教えてください。(自由回答)

食事の与え方

  • 「ご飯を食べてくれない」(男性/34歳/大阪府/会社員・公務員・団体職員)

  • 「食事の与え方に苦労しました。動物の本能でしょうか、とにかくおなかが減ったらいつ何時でも、じゃれたり吠えたりしていました。当初は犬に合わせて食事を与えていましたが、時間が不規則なため、強制的に食事の時間を決め、使わない携帯電話のアラームを利用して、その時間にしか与えないように躾ました。2週間もすると、最初は吠えたり騒ぎまくっていました今では絵にかいたようなパブロフの犬状態です。今は寝かしつける時間を覚えてもらえるとありがいと思っています。」(男性/60歳/大阪府/個人事業主・会社役員)

  • 「食事中に人間の食べ物を欲しがって鳴く。」(男性/47歳/兵庫県/会社員・公務員・団体職員)

お腹を空かしてしまうのはかわいそうですが、人間にも都合があるので、できれば決まった時間に食事を与える習慣をつけさせたいというのが飼い主の気持ちです。しかし、子犬のときはなかなか人間の都合通りにはならないのが現状のようです。

トイレのしつけ

  • 「トイレ以外でおしっこする。」(男性/53歳/愛知県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「トイレのしつけが難しいことです。」(男性/41歳/千葉県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「たまにトイレ以外で便をしてしまう。」(男性/47歳/群馬県/フリーター)

  • 「トイレシートをめちゃくちゃにする。」(男性/28歳/大阪府/会社員・公務員・団体職員)

今回寄せられた悩みの中で、最も多かったのが「トイレのしつけ」でした。とくに犬を家の中で飼っている場合は、トイレのしつけは必須事項。犬の場合は、匂いも気になるのでトイレシートなどにしてもらう必要があります。子犬のときにしっかりしつけができないと、大人になってから教えるのは難しいので、ここは心を鬼にしてでもしつけをしましょう。

噛み癖

  • 「いたるところをガジガジと噛まれた。」(男性/52歳/神奈川県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「噛み散らかす」(男性/40歳/鹿児島県/個人事業主・会社役員)

  • 「家にあるものをなんでも噛む」(男性/45歳/静岡県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「子犬のときは噛むことが多くて手から血が出たり大変でした。」(女性/44歳/岡山県/その他)

子犬のときは、歯が乳歯から永久歯に生え変わる時期でもあるので、口の中が気になって物を噛んでしまうこともあるようです。また、何でも噛んでみて確かめるをいう本能もあって、部屋にあるものを片っ端から噛むことで噛み癖がついてしまうこともあります。しかし、部屋の中には噛むと危険なものもありますので、おもちゃなどを与えて、ほかのものを噛まないように気をつけたいところです。

無駄吠え

  • 「他人に吠える」(女性/40歳/愛知県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「犬が近くにいると吠える」(男性/50歳/福岡県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「無駄吠えが多く近所から苦情が来るが、なかなか躾がうまくいかない。」(男性/59歳/千葉県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「来客に吠えてしまう。」(男性/58歳/北海道/個人事業主・会社役員)

家族以外の人に吠えるのは、家族を守ろうとする犬の本能とも言えます。それだけなら「家族思いのいい子」ですが、これでは散歩に連れて行くことができません。とくに無駄吠えが多いと近所から苦情が来て、家で飼うこと自体が難しくなってしまいかねません。少しずつでも他人に慣らすなどをする必要があります。

部屋の中を破壊

  • 「畳がぼろぼろになる。」(男性/42歳/大阪府/フリーター)

  • 「絨毯を引っ掻く。」(男性/59歳/東京都/会社員・公務員・団体職員)

  • 「とにかく自宅のコタツや色んな物を噛んで滅茶苦茶になりました。」(男性/52歳/大阪府/フリーター)

好奇心が多い子犬時代には、なんでも遊び道具にしてしまうのは、人間の子どもと変わりません。とくに室内で飼われている場合には、ある程度、家の中のものや家具を傷めてしまうのは覚悟しなくてはいけないでしょう。どうしても傷つけられたくないものがある場合には、犬がその場所に入れないように制限する必要がありますね。

そのほか

  • 「実は小さいころ食糞に悩んでいました。今は食べませんがそれでも気を引く為なのか時々食べなくても散らかします。」(女性/60歳/秋田県/専業主婦)

  • 「散歩であばれること。」(男性/45歳/石川県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「お金が掛かる」(女性/33歳/群馬県/会社員・公務員・団体職員)

  • 「飛びつくのが、どうしたら飛びつかないか悩みです。」(女性/33歳/長崎県/会社員・公務員・団体職員)

子犬のときは甘えたかったり、注目を集めたいという気持ちが強過ぎて、意外な行動に出ることもあるようです。しかし、それを一度でも許してしまうと「やってもいいんだ」と思い込んでしまうことも。そこから改善するのはなかなか大変です。また、元気なうちはいいですが、病気やケガなどで病院にかかると人間以上にお金がかかることもあります。飼い始めるときに将来のことを考えるのはむずかしいですが、お金のこともある程度、覚悟しておかなければいけません。

Q4.しつけの際、活用した情報源を教えてください。(複数選択可)

雑誌、本などの情報……39.9%

インターネットで検索……71.9%

友人や知人に聞いた……38.4%

獣医師に聞いた……26.7%

ペットトレーナーに聞いた……15.7%

ペットショップで聞いた……27.0%

犬の幼稚園(保育園)に通った……3.9%

その他……5.6%

子犬のしつけをする際にみなさんが参考にしているのは、やはり今は「インターネットで検索」が最も多く、約7割の人がネットで参考記事を見て参考にしたようです。ネットなら簡単に先輩飼い主さんの意見や方法を知ることができます。しかし、そのやり方が必ずしも「我が子」に合っているのか分かりません。やはりネット+飼育本や獣医師などの意見の2本立てがおすすめです。

まとめ

人間の子育てと同じように、子犬を育てるときにはやはり皆さん、大なり小なり悩みがあるようです。とくに言葉が通じない相手なので、何度も同じことを言ったり、怒ったりしてもなかなか分かってもらえないということもあります。しかし、そこで諦めてしまったら、飼い主や家族はもちろん、ペット本人も幸せになれません。可愛いからこそ、しっかりとしつけをしてあげる必要があることを肝に銘じることが大事です。また、家族だけでは無理と感じたら、獣医師やペットトレーナーなど、プロに頼ることを考えるのもいいでしょう。


調査時期: 2022年5月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 500人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※当アンケートはマイナビニュース会員登録情報にて、ペットを「飼っている」と登録されている方を対象に配信しています。