俳優の小栗旬が北条義時役で主演を務める大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)で八重を演じた新垣結衣がコメントを寄せた。

  • 『鎌倉殿の13人』第21回の場面写真

第21回「仏の眼差(まなざ)し」が29日に放送され、新垣結衣演じる八重が亡くなった。義時との間に長男・金剛(のちの泰時)を授かり、また、身寄りのない子供たちの世話にも奔走していた八重。義時が新たに預かってきた少年・鶴丸が川に取り残されてしまい、八重は助けた後に帰らぬ人に。

新垣は、金剛(森優理斗)とのシーンを振り返り、「『母上は金剛の母上なのに自分だけじゃダメなのか』というのを、演出としてちょっと言いづらそうにする、という間があったんです。金剛がそれだけ思い切らないと、そういう自分の願望のようなものを素直に発言させてあげられない状況になってしまっている、ということに気づいた瞬間は、やっぱり『本当にごめん』という気持ちになりました」と心境を告白。

「でも、身寄りのない子どもたちを助けてあげたい、つらい思いをしている人たちを助けてあげたいというのは、八重が新しく見つけた生きる意味のようなものなので、金剛には我慢をさせて本当にかわいそうなことをしているなと思いました」と語った。

また、鶴丸と出会ったときの八重の心情を「鶴丸と出会った瞬間は『(かつて失った息子の)千鶴丸と名前は似ているな』というようなことは思ったかも知れませんが、そこまで運命というものは感じていなかったと思います」とし、「でも、鶴丸が溺れてからのシーン、川のシーンでやっぱり千鶴丸と鶴丸がしっかり重なってしまって、周りが見えなくなるというか、千鶴丸が自分のもとから離れてしまったときに一瞬、八重の中で時間が戻ってしまったような感じだったのかなと思います」と解釈していた。

(C)NHK