リクルートが運営するニュースサイト『SUUMOジャーナル(スーモジャーナル)』は5月26日、「横浜駅まで30分以内、中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2022年版」を発表した。

  • 横浜駅まで30分以内の価格相場が安い駅TOP15「シングル向け」

同ランキングのデータ抽出期間は2022年1月~3月。対象の駅は、SUUMOに掲載されている横浜駅まで電車で30分圏内の駅で、対象の物件は、駅から徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみの中古マンション。シングル向けは、専有面積20平米以上50平米未満、カップル・ファミリー向けは、専有面積50平米以上80平米未満とした。

「シングル向け」1位は、市営地下鉄ブルーラインの伊勢佐木長者町(いせざきちょうじゃまち)駅だった。横浜駅までの所要時間は7分で、価格相場は1,840万円。地下駅の地上出口は「大通り公園」につながっており、公園内を歩くと10分足らずで隣駅の関内駅(横浜駅までの所要時間は5分)に到着する。関内駅は同ランキングでは14位に入っており、価格相場は2,780万円。徒歩10分弱の距離でありながら、伊勢佐木長者町駅と価格相場の差が940万円もある。

2位は相鉄本線・海老名駅だった。価格相場は2,048万円。横浜駅までの所要時間は27分と、やや横浜から距離があるが、JR相模線と小田急小田原線も乗り入れており、小田急線の快速急行や急行に乗ると乗り換えなしで45分前後で新宿駅まで到着できる。西口エリアでは、高層マンションの住居エリアとオフィス棟、商業施設などからなる複合施設の整備が進められており、今後、注目度が高まる街のひとつでもある。

トップ15の中で注目なのは、12位にランクインした京浜急行本線・神奈川駅。横浜駅の価格相場が3,089万5,000円だったのに対し、神奈川駅は横浜駅よりわずか1駅・約1分しか離れていないのに価格相場は2,589万5,000円と、価格相場に500万円もの開きがあった。両駅間は直線距離だとわずか650mしか離れておらず、横浜駅周辺の商業施設は徒歩で訪れることができる。一方、駅周辺は緑も豊かでにぎやか過ぎず、落ち着いて生活できる。

「カップル・ファミリー向け」で最も価格相場が安かったのは、神奈川県海老名市の相鉄本線・かしわ台駅だった。価格相場は1,889万円。横浜駅までの所要時間は29分なので、やや距離はあるが、横浜駅の「カップル・ファミリー向け」中古マンションの価格相場5,489万円と比較すると、3,600万円も価格相場が低くなる。1駅隣は「シングル向け」で2位にランクインした海老名駅で、ショッピングや映画などの施設が豊富な海老名駅まですぐ行くことができる。

  • 横浜駅まで30分以内の価格相場が安い駅TOP15「カップル・ファミリー向け」

2位は神奈川県藤沢市にある小田急江ノ島線・善行(ぜんぎょう)駅だった。価格相場は2,280万円。横浜駅までの所要時間は29分。小田急江ノ島線を使用すれば、湘南を代表する観光スポット・江の島まで気軽に行けるロケーションとなっている。駅周辺はスーパーやドラッグストア、日常使いできる飲食店といった商店も多い。県立のスポーツセンター、駅西方の川沿いには親水広場や湿生植物園が整備されている。

ランクインした駅で注目なのは、11位の相鉄本線・鶴ケ峰駅。横浜駅まで2駅、約10分で到着する。価格相場は横浜駅の2分の1以下の2,698万円。スーパーや飲食店、保育園にクリニックまでそろう駅直結の商業施設があり、役所や消防署、市立図書館といった公共施設にも近い。駅から5分ほど歩いた場所にバスターミナルがあり、バスに乗れば約15分で「よこはま動物園 ズーラシア」に到着する。

今回のランキングでは、「シングル向け」は横浜駅まで10分以下の駅が大半だったのに対し、「カップル・ファミリー向け」は30分ギリギリという駅も多かった。しかし横浜駅から離れるぶん、「カップル・ファミリー向け」にランクインした駅は横浜駅に比べて価格相場がかなり低く、トップ11駅にいたっては横浜駅の2分の1以下だった。