高橋一生主演のTBS系金曜ドラマ『インビジブル』(毎週金曜22:00~)で、捜査一課長・犬飼彰吾役を好演しているネプチューンの原田泰造。これまでも多くのドラマや映画に出演し、「芸人と俳優の仕事を僕は分けてないです」と言う。俳優の原点や転機となった作品について聞くと「どの作品も印象深いです」と前置きしつつ「『笑う犬』かもしれない」とコント番組を挙げた。
原田は『笑う犬』時代を振り返り「ネプチューンの3人で出演させてもらっていましたが、あれだけの人数でコントをテレビでやるということで鍛えられました。内村(光良)さんがとてもしっかりした座長で、その背中をずっと見てきたので」と述懐。
「もともとネプチューンは、コントからスタートしていますし、コントとドラマを演じる上での違いは、オチがあるかないかだけなんです。そこに慣れるまでは、けっこう時間がかかりましたが、ラストシーンに向かっていくまでの過程を頭の中で理解するということでは、同じことをやっているんだなあと思っています」
1994年に結成したネプチューンは、すぐにバラエティ番組で頭角を現していくが、原田は俳優としても早くから才能を発揮してきた。2000年に初主演を務めたドラマ『編集王』での演技が高い評価を受け、映画はエキストラを務めた『釣りバカ日誌6』(91)の次に出演した『ジャンプ』(04)でいきなり主演に抜擢されている。
「『ジャンプ』の頃は何もわかっていなかったので、主演のプレッシャーよりも出演できるうれしさの方が強かったのかもしれない。何も考えてなかったかもしれないです」と笑う。
お笑いと俳優業に垣根はないそうだが、両方やることでの相乗効果について聞くと「たぶん、僕にとってはお笑いもドラマも、部活をやっているような感じなんです」と表現。「いろんな部活に入れてもらって楽しんでいます。俳優業は、やらせてもらえること自体がすごくうれしいので、オファーをいただいたら、受けられるものは受けさせていただきたいです」と話した。
現在出演中の『インビジブル』は、事件解決のためならどんな手でも使う刑事・志村貴文(高橋一生)が、犯罪コーディネーター“インビジブル”を名乗る謎の女・キリコ(柴咲コウ)と異色のバディを組んでいく刑事ドラマ。原田が演じるのは、捜査一課長の犬飼彰吾役だ。
「一生くんの上司役ということで、大喜びでお受けしました」とうれしそうに語る原田は、高橋について「一生くんは悟ってる人」と感心しきりだ。「現場ではいつも一生懸命で、役に対しても真摯に向き合っています。まるで仙人みたいに何でも知っているし、一緒にやっていても、大人だなと感じます」