女優の橋本愛が、7月スタートの日本テレビ系ドラマ『家庭教師のトラコ』(毎週水曜22:00~)で、地上波民放連ドラ初主演を果たすことが26日、明らかになった。
このドラマは、遊川和彦脚本×大平太プロデューサーという『家政婦のミタ』コンビで、橋本とは『同期のサクラ』『35歳の少女』で仕事をしてきたチームで描くオリジナル作品。橋本が演じる「合格率100%を誇る謎の家庭教師」根津寅子が、年齢も抱えている問題もバラバラの3人の母親と3人の子供を救う“個別指導式ヒューマンドラマ”となる。
東大卒の幼なじみでトラコのパートナー・福田福多、こどもの将来のことが不安でならないワーキングママ・中村真希、実家の定食屋で働きながら底辺であえぐバツイチママ、下山智代、3%の超富裕層の仲間入りしをしたのに居場所がない後妻ママ・上原里美といったキャラクターが登場する。
コメントは、以下の通り。
■橋本愛
――今回の作品に出演が決まった時の印象は?
遊川さん、大平さんの作品に参加させて頂くのは、『同期のサクラ』『35歳の少女』と合わせて3回目になるので、気兼ねなく、いろんな意見を交わせるような安心感があります。作品もオリジナルで、既存の「家庭教師」というイメージからは想像できないような人物像で、多角的に色んなことが描かれていきます。トラコ自身も成長しつつ、触れ合う人たちの心や環境が変わっていくというストーリーは、誰かにとっての小さな希望になるかもしれないと思ったので、この作品で力を尽くしたいなと思いました。
――主演については?
今まで、主演の方の大変さを目の当たりにしてきたので、体力勝負への身構えこそありますが、それも楽しみたいなと思います。いつもは結末からの逆算でお芝居を組み立てることが多いのですが、今回は大まかな見通しはありつつも、細かいところで何が起きるかがまだわからない状況なので、自分自身、今までになく地に足がついていない感覚で、真っ白な空間に飛び込むような、そんなチャレンジ的な部分があります。
――今回のトラコの役どころについては?
私自身、家庭教師の方とお会いしたことがないのですが、今回のお話で面白いと思ったのは、トラコが実は、「家庭の教師」であるというところです。ただ単に勉強を教えるだけではなくて、家庭そのものにアプローチしていく姿がすごく面白いなと思います。
――「正しいお金の使い方」とは?
トラコ自身は、お金そのものは、ただの物であり、中立なものとして捉えているのではないかと思います。正しい使い方かどうかは、使う人側の問題。どういう人の心をもって、どういう使い方をすれば、幸せなお金の使い方が身につくのか?トラコの独自の教えによって子供たちは、いつのまにかその正しい使い方を知ることになるんです。
――視聴者へメッセージをお願いします
トラコは、3つの家庭の生徒に合わせて風貌は変わりますが、根っこの部分は変わりません。プライベートな部分は序盤、謎に包まれたまま進んでいくと思いますので、視聴者のみなさまには、いろんなキャラクターに変身するトラコ自身の本心、本性の部分を、想像しながら見て頂きたいなと思います。トラコが、それぞれの家庭、生徒に対して、どのように向き合っていくのか? 見ている方にとって、トラコが、「こんな人がいたらいいな」って思ってもらえるように頑張りたいと思います。
■脚本・遊川和彦氏
女優、橋本愛は今ぼく達の想像以上のスピードで成長している気がしてなりません。そんな彼女の演じる「家庭教師のトラコ」は、まるで真夏の太陽のような強烈さと、草原を吹きぬける風のような爽やかさと、真夜中の海のような底知れぬ謎を秘めて現れます。そして最後には、このドラマを見てくださった人誰もが、トラコにまた会いたくて、そばにいたくて、離れたくなくて、空を見上げ「トラコー!」と叫ばずにはいられなくなる、そんな物語になればと思っています。
■大平太プロデューサー
2年前、ある撮影現場で橋本愛さんの演技を見たときに、「いつかこの女優を主演にしたドラマを創りたい」と遊川さんと話しました。まさかこんなに早くそれが実現するとは思いませんでした。今は一日も早く、愛さんが演じるトラコの魅力を視聴者の方に届けたいです。