音楽家・俳優の星野源が、映画『ゴーストブック おばけずかん』(7月22日公開)の主題歌を務めることが25日、明らかになった。
同作は作:斉藤洋、絵:宮本えつよしによる児童書「おばけずかん」シリーズの実写化作。学校中で噂になっている、夜中に子供たちの枕元に現れて「願いを叶えたいか?」と耳元でささやく、白い布をかぶった謎のおばけ。どうしても叶えたい願いがあった一樹(城桧吏)たちは、おばけに導かれるまま、どんな願いも叶えてくれるという「おばけずかん」を探すことに。臨時教員の瑤子先生(新垣結衣)と一緒に、あやしい店主(神木隆之介)のいる迷路のような古本屋で図鑑を手に入れるが、古本屋から出た外の世界は、もう彼らの知っている世界ではなかった。
主人公は、総勢500人以上の中からオーディションで選ばれた城桧吏、柴崎楓雅、サニーマックレンドン、吉村文香という運命の子供たち。山崎監督に見出された4人がおばけに立ち向かう子供たちを体当たりで演じた。さらに先生役として4年ぶりの映画出演となる新垣結衣が、子供たちが「おばけずかん」を手に入れるために訪れた古本屋の謎の店主役として神木隆之介が出演。 図鑑の試練として子供たちの前に立ちはだかるおばけを演じる豪華声優陣(釘宮理恵、下野紘、杉田智和、大塚明夫、田中泯)も出演する。
主題歌に決定したのは、星野源の「異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)」。アーティストを決めるにあたり、「コロナ禍が広がった2020年。準備中だった本作の、子供たちが冒険するおばけの世界観を現代的に表現し、幅広い世代に楽しんでもらうための主題歌が必要だ」という兼ねてからの制作陣の熱い想いもあり、星野に熱烈オファーしたところ、タッグが実現したという。
「異世界混合大舞踏会 (feat. おばけ)」は、イントロからポップな曲調で始まり、サビには「おばけがでるぞ」「うらめしや」というフレーズも使用されるなど、原作の童話「おばけずかん」のテーマでもある「こわいけど、おもしろい!」と重なるような歌詞で「人間とおばけ」という、それぞれ決して交わるはずのない世界線を簡単に超えてしまうような“歌って踊れる”楽曲に仕上がっている。おばけの声を担当している釘宮理恵(図鑑坊役)、下野紘(一反木綿役)、杉田智和(山彦役)もサビにコーラスとして参加した。
公開された予告映像には、カレーをおいしそうに食べる可愛らしい図鑑坊の姿をはじめ、くるくると高速回転をして追いかけてくる山彦から逃げる一樹(城)たちや、ペンキの入った水鉄砲を撃って一反木綿と戦う湊(吉村)と瑤子先生(新垣)、体中に付いた目を飛ばして攻撃をしている百目、子供たちをぶら下げて空を歩く雲梯など、子供たちが出会うおばけと奮闘する様子が描かれている。そんな子供たちの様子と共に、星野源が歌う「おばけがでるぞ」「おばけはいるぞ」という主題歌のリズムが重なる映像となった。
作詞・作曲・編曲:星野源 コメント
彼岸と此岸の境がなくなり、あの世とこの世が入り乱れ、異なる世界が混ざり合って、
人間と人間以外が一緒に踊れるような楽曲を作ろうと思いました。
制作中、いくつかの楽しい心霊現象に見舞われたので、
来ていたおばけたちについでにコーラスを入れてもらいました。
遊びと祈りを込め、踊ってしまう呪いをかけたこの楽曲が、
劇場の中で主人公たちと一緒に異世界を冒険する皆さんのお守りになれば幸いです。
山崎貴(監督・脚本・VFX・ストーリー原案・キャラクターデザイン) コメント
ふと気づくとサビが頭の中で鳴っていて、おばけのように取り憑かれてしまいました(笑)
今回の映画の不思議な世界にヒュッと連れて行ってくれるチケットのような曲を作ってもらえたと思っています。そのパワーは優しそうでありながら計り知れなくて、まさに星野さんそのもののような存在感を発揮しながら、
沢山の観客の皆さんを巻き込んでくれそうです。
『その曲を聴いてはいけない。聴いたら最後…』
山田兼司(企画・プロデュース) コメント
コロナ禍が広がった2020年に、「どんな過酷な試練も、子供たちだったら乗り越えていける。」
そんな思いが、準備中の本作に自然と宿されました。
同時に、子供たちが冒険するおばけの世界観を現代的に表現し、幅広い世代に楽しんでもらう。
そのための主題歌が必要だと考えていました。
その時、真っ先にお願いした理想のアーティストが星野源さんです。
星野さんにしか生み出せない、子供と大人の境界を超えて支持される、ポップで深い歌詞と楽曲で、
ゴーストブックの世界におきる化学反応を期待したのです。
そして今、一度聴いたら心に残る最高のゴーストソングが誕生しました。
ぜひ映画とともに楽しんでいただければと思います。
(C)2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会