女優の波瑠が、7月スタートのカンテレ・フジテレビ系ドラマ『魔法のリノベ』(毎週月曜22:00~)で主演を務めることが明らかになった。俳優の間宮祥太朗と、“人生リノベーションお仕事ドラマ”に挑む。
原作は星崎真紀氏による同名漫画で、2021年に一度連載を終えたが、コミック誌『JOUR』(双葉社)2022年5月号より令和版の新連載がスタートしている人気作。脚本は劇団・ヨーロッパ企画の本公演『来てけつかるべき新世界』で岸田國士戯曲賞を受賞した上田誠氏が手掛ける。
依頼人が奥底に抱えている家や家族に対する問題という“魔物”に、五感と機転と根性を駆使したリノベーションという“魔法”で立ち向かう今作。波瑠は、大手リフォーム会社で営業成績抜群のエースでありながら、30歳を目前に“大きなしくじり”に見舞われ、男だらけの福山家が営む「まるふく工務店」に転職してきた主人公・真行寺小梅(しんぎょうじこうめ 30歳)を演じる。
小梅と凸凹営業コンビを組むのは、間宮演じる、人の良さから営業成績0点で、バツ2、7歳の息子を養うシングルファザーの長男・福山玄之介(ふくやまげんのすけ・33歳)。2人の共演は、『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(16年、カンテレ・フジテレビ系)、『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(20年、日本テレビ系)以来3回目となる。
コメントは以下の通り。
■波瑠
私が演じる小梅は、誠実にお客様と向き合う、実直な頑張り屋さん。でも、決して世渡り上手ではなく、ちょっと不器用なところがあり、ちゃんと真っ直ぐにぶつかって、失敗して、学んで、成長していく、そんな魅力的な人物です。この作品はただのお仕事ドラマではなく、家を通して人を見たり、人を通して家を見たりしながら、自分や目の前にいる人の新たな一面に気づかせてくれる、人と人との温かさを描いたドラマです。リノベーションという魔法をかければ、お客様が淡く抱いた夢を叶えるお手伝いができるという点でも、ものすごく希望あふれる作品になる気がしています。毎回ゲストの方と本当のお客様に向き合うつもりでコミュニケーション取りながら、小梅を演じていけたらなと思います。
バディを組む間宮さんは、派手でやんちゃなイメージを勝手に持っていたのですが、以前ドラマでご一緒した際、とても男気があって、落ち着いていて、すごく誠実に作品に向き合う方で、ものすごく頼りにしています。
先日、監督やプロデューサーと作品について話し、チームの情熱を感じているので、私も気合を入れて取り組みたいと思います。
■間宮祥太朗
僕が演じる玄之介は、沢山の困難に、打たれても打たれても完全には折れない“強さ”があります。ただ、その核となるものに逃げずに向き合えているかというとそうでもなく……そういった未熟な部分が、波瑠さん演じる小梅との出会いでどう変化していくのか。お互いに足りないものを補い合う、絶妙な営業バディ感を見せていけたらと思っています。2人が掛け合う場面は、空気感を損なわずに、ちょっとクスっとなるような、コメディスパイスをいれた楽しいシーンにしたいです。
波瑠さんとは以前に共演させていただいて、お互いに信頼と尊敬を持って一緒にシーンを作れたなと思える存在。すごくしっかりしていて、ストイックに自分を追い込んでいく役者さんだなと思います。きっと興味がそんなにないだろう僕の話も話題を広げてくれますし、話しやすくてとても信頼しています。
このドラマはリノベというテーマがあり、営業するお仕事ドラマでもありますが、依頼人にはそれぞれの生活があって悩みや希望があります。テレビを見ている人たちにも、それぞれ自分自身の家や生活、日常と照らし合わせながら見てくださるといいなと思います。ぜひ、お楽しみに!
■星崎真紀氏
「ドラマ化希望です!」という感想を頂くことが多い作品です。うれしく思いながらも「いやいや、ビフォーアフターどうやって作るの」「いやいや、どんだけ予算必要なの」と心の中で打ち消していました。ところが令和になりその勇者は現れたのです。まるで女性漫画の主人公のように颯爽とした岡光Pが連ドラにして下さると言うのです。しかも小梅を波瑠さんが!? 玄之介を間宮祥太朗さん!? 演出が瑠東東一郎さんで脚本が上田誠さん!? もう楽しみでしかありません。ドラマオリジナルの話もあるそうで、わたしも負けてはいられませんので令和版の連載頑張ります。
■カンテレ 岡光寛子プロデューサー
波瑠さんと間宮さんが演じる“梅玄コンビ”は、20代、目の前の仕事を一生懸命頑張ってきたにもかかわらず、人間関係で色々あって一度は心がポキッと折れちゃった者同士。そんな2人が出会い、新しい職場、新しい環境の中で、時にはぶつかり合いながら、住宅リノベの依頼人と家と自らの人生を「再生」していきます。
ステイホーム中に家や家族、仕事や人生について立ち止まって考えた方も多いと思います。かくいう私もそのひとり。“住まいは人生”というように、家のことを考えることが自分の生き方と向き合うきっかけになりました。
実直なお仕事ドラマに、ちょっぴり遊び心とクセを付け加え、ヒューマンとコメディが行き交う楽しい世界観の作品になりそうです。先日、波瑠さんと間宮さんお二方がそろい、小梅と玄之介に息が吹き込まれた瞬間、とてもわくわくしました。不器用だけどかわいげのある2人が成長していく姿を、一緒に笑って泣いて、見届けていただけたらうれしいです。