水谷豊監督の最新映画『太陽とボレロ』(6月3日公開)の場面写真が24日、公開された。

  • 左から森マリア、町田啓太

    左から森マリア、町田啓太

同作は水谷豊監督作の第3弾で、ある地方都市の市民交響楽団を舞台に、「音楽を愛する人々」と「音楽の素晴らしさ」を描いていく。主宰者である主人公の花村理子(檀れい)は18年間、個性豊かなメンバーとともに活動してきたが、楽団の経営は苦しく必死に奔走する理子だったが、ついに楽団の歴史に幕を閉じる決断を迫られる。そして、最後にして最高のコンサートがはじまる。

この度解禁されたのは、トランペット奏者・田ノ浦圭介(町田啓太)と、ヴァイオリン奏者・宮園あかり(森マリア)の場面写真。圭介は鶴間(石丸幹二)が経営する中古車販売店で働きながら交響楽団にも所属し、少し擦れたような発言をしながらも、音楽とひたむきに向き合う姿がなんとも憎めないチャーミングなキャラクターで、あかりは父を亡くし経済的な問題からプロになる夢を諦めやっとの思いで弥生交響楽団に入団し、音楽に対して人一倍強い思いを持った、まっすぐで明るい女性となっている。

場面写真ではそんな2人の仲睦まじい様子が切り取られ、満開のツツジが印象的な圭介とあかりが向かい合うカフェのシーンは、弥生交響楽団のコンサートが間近に迫る中、プロのオーケストラを鑑賞し圧倒されてしまった圭介と、盛り上がるあかりの姿を描いている。演奏を聞いた直後の圭介とあかりの表情の差が印象的に映し出された。

続いて、ホールで見つめ合う2人の姿は、解散を目前に控えた弥生交響楽団の今後について語り合う姿が切り取られた。さらに、あかりが圭介に寄りかかっている姿を映し出したシーンも。常に前向きなあかりと少し弱気な圭介のユーモラスな掛け合いも本作の見どころの一つとなっている。

(C)2022「太陽とボレロ」製作委員会